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弁護士業務の流れ

【メールの文例】初回面談後のメール

2024/08/29 更新

初回面談

(1)前提の確認

 初回面談にて、必要な事項をヒアリングします。

 例えば、離婚事件において、お子さんがいなければ、面会交流、養育費、親権の問題が生じません。

 こういった前提の確認は、大切です。

(2)まとめの記載

 弁護士業務はチームで行います。したがって、①誰の件で、②どんな相談があり、③前提情報(ポイント)をまとめた資料が必要です。メールを共有すれば、社内での共有資料を兼ねれるものとする必要があります。

 ご相談内容のまとめは大切です。

(3)今後の流れ

 弁護士費用、事件の見通し、最終的なお客様の収支(メリット、デメリット)の説明が必要です。

(4)文書のタイミング

 自分のメモを兼ねております。相談後に直ちに、これを送る必要があります。

文書の例

山田様

本日(令和6年8月10日)、来所頂きありがとうございました。
ご相談概要についてまとめさせて頂きます。
井上です。

1 ご相談
 保険会社からの交通事故について示談提案があった。
 受取金額をアップさせたい。

2 前提
(1) 症状はむち打ち
(2) 事故日    令和5年◯月◯日
(3) 最終治療日  令和6年◯月◯日

3 損害
(1)物損なし
(2)通院のための交通費なし
(3)休業損害なし。

4 アップ金額の予想
(1) 現在の保険会社の提案学は、66万円
(2) 裁判基準の9割だと考えれば、78万円までのアップは可能です。
(3) 予想されるメリットは、78万円-66万円=12万円

5 ご提案
 アップ額の33%で弁護士に依頼しませんか。
(アップ額が12万円の場合には、弁護士報酬はその33%で4万円となります。)

6 ご依頼頂ける場合
 メールで依頼すると返事下さい。
 委任状に署名、捺印して、弊所に郵送下さい。

 以上、よろしくお願いします。

解説

山田様

本日(令和6年8月10日)、来所頂きありがとうございました。
ご相談概要についてまとめさせて頂きます。
井上です。

ポイント

 2年後に、同じ依頼者から問い合わせがあるときもあります。したがって、文書で今日や、昨日という言葉を使わすに、日付を入れておくことは大切です。

1 ご相談
 保険会社からの交通事故について示談提案があった。
 受取金額をアップさせたい。

2 前提
(1) 症状はむち打ち
(2) 事故日    令和5年◯月◯日
(3) 最終治療日  令和6年◯月◯日

3 損害
(1)物損なし
(2)通院のための交通費なし
(3)休業損害なし

ポイント

(1)弁護士業務はチームで行います。したがって、①誰の件で、②どんな相談があり、③前提情報(ポイント)をまとめた資料が必要です。メールを共有すれば、社内での共有資料を兼ねれるものとする必要があります。

(2)ここでは、前提事実の確認を行っています。

4 アップ金額の予想
(1) 現在の保険会社の提案学は、66万円
(2) 裁判基準の9割だと考えれば、78万円までのアップは可能です。
(3) 予想されるメリットは、78万円-66万円=12万円

5 ご提案
 アップ額の33%で弁護士に依頼しませんか。
(アップ額が12万円の場合には、弁護士報酬はその33%で4万円となります。)

6 ご依頼頂ける場合
 メールで依頼すると返事下さい。
 委任状に署名、捺印して、弊所に郵送下さい。

 以上、よろしくお願いします。

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