裁判の期日後のタスク
2023/03/23 更新
裁判の期日後の作業
裁判の期日後の作業としては、以下のような業務があります。
スケジュールの入力
(1)次回期日の予定について入力ミスをすると大変なことになります。
(2)期日が終わったら、その場所でパソコンを開けて、グーグルカレンダーで日程を入れましょう。
(3)遠方の場合には、移動時間も計算に入れて予定を記入します。
遠方の場合には、裁判所名も記載します。
調停の場合には、拘束時間が長いので、調停手続と記載します。
入力例
令和5年4月2日11時~ 山田氏の訴訟 奈良地裁(出頭)
裁判期日のメモの作成
(1)裁判期日で話した内容についてメモを作ります。
(2)社内メモなので、簡潔な内容にします。
文書名
040311 【期日】 期日メモ
内容
令和4年3月11日の期日
1 期日の内容
原告が反論することになった。
2 裁判所の指摘
裁判所としては、●●については〇〇と考えているとの指摘があった。
3 次回期日
〇月〇日〇時
依頼者のための報告メールの作成
(1)裁判期日のメモだけでは、意味が伝わりにくいために、依頼者用のメールを作ります。
〇〇様
いつもお世話になっております。
弁護士の井上です。
1 本日の期日
本日(令和4年3月11日)の期日について報告します。
2 A様の宿題
今回、B様側が書面を出したので、次回期日までにAさんが書面を出すことになりました。
3 B様の宿題
裁判所からは、●●という部分のより詳しい文書を出してほしい、と指摘されました。
2 次回期日
〇月〇日〇時
〇〇様の出席は不要です。
(2)後日見返すことを考えて、「本日」の記載には日付を明記します。
(3)出席の要否は大切な情報です。仮に出席が必要な場合には持ち物を明記します。
依頼者のための報告メールの作成と説明文書
(1)依頼者は、裁判手続についての知識があるわけではありません。
(2)弊所では、依頼者のために、「裁判手続についての説明文書」を用意しております。
(3)メールに説明文書を添付します。
書面の作成の準備
(1)裁判の期日の後、次の日までに書面作成のための具体的な手順を来まてしまいます。そうしないと、タスクもれが発生します。
(2)書類作成は一週間ほどで作成してしまいましょう。
(3)期限ぎりぎりに書面を作成してもよい書面はできません。また、期日直後に書面を作成すれば記録を読み返す手間も要りません。
(4)直ぐに依頼者に連絡して、書面の作成の準備をしましょう。
中村 直人 、 山田 和彦「弁護士になった『その先』のこと。」55頁でも、書面は期日後1週間以内に書くことが推奨されています。
〇〇様
いつもお世話になっております。
弁護士の井上です。
1 反論の作成
添付のBさんの書面の反論を作成します。
2 B様へのお願い
(1)添付のBさんの書面に赤字で囲った部分について、事実どうであったか教えて下さい。
(2)添付の口座の出金ですが、何に使ったか教えて下さい。
3 今後
反論の作成のために、打ち合わせをさせて頂きたいと思います。
ご準備もあると思いますので、一週間後にアポ設定のために連絡させて頂きます。