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弁護士業務の流れ

反対尋問の尋問メモ(仮説の立証のケース)

2024/02/23 更新

反対尋問(反対仮説の立証)

 こちらにとって有利な仮説を設定し、その仮説を根拠付ける事実を一つ一つ確認します。

ケース1

1 獲得目標(大)

 法人Aと法人Bの法人格は同一である。法人AがBの事業(ゴルフ場)を事実上運営している。

2 獲得目標(小)

 ゴルフ場の経費は、全てAが支払っているのではないか。

 ゴルフ場で働く従業員の費用も、全てAが支払っているのではないか。

 ゴルフ場で働く従業員の業務指示も全て、Aが出しているのではないか。

 ゴルフ事業でトラブルが発生しても、AはBに対し何ら報告していないのではないか。

3 質問

Q ゴルフ場の従業員はAが雇っていますね。

Q ゴルフ場の経費、電気、ガス、水道はAが支払っていますよね。

Q ゴルフ場の運営でお客様とトラブルになっても、Bの代表者Cに報告しないですよね。、

Q 広告戦略を決めていたのも、その費用を負担していたのもAですよね

ケース2

1 獲得目標(大)

 社長のパワハラが原因で、Aはうつになった。

2 獲得目標(小)

 社長は具体的な経営方針を指導できる実力はなく、営業全体に怒鳴り散らす形で圧力をかけて、営業成績を上げようとしていた。

3 質問

Q A社の売上は、常に達成できている状態ではないですよね。

Q 社長が指導する営業戦略ですが、「新規取ってこい。」「今のお客さんを大事にしろ。」「死ぬ気で働け。」という精神論ですよね。

Q Aは営業部長だったので、社長はAに対し、毎日、営業成績の達成、不達成について毎月聞いていましたよね。

Q 社長はAの能力に対し不足だと思っていたわけでなく、Aを首にしようとはしていなかったですよね。

Q 社長はAさんを頼りにはしていたのではないですか。

Q これは、やられた方とやった方の違いですが、社長はAさんに圧力をかけて成績を上げようとしていただけですよね。

Q 社長の指導はときには大声になりますよね。

コメント

 依頼者との打ち合わせで、社長の指導は精神論であったという話が出てきた。

 「社長は具体的な経営方針を指導できる実力はなく、営業全体に怒鳴り散らす形で圧力をかけて、営業成績を上げようとしていた。」というストーリーが浮かび、そこから、社長が大声でパワハラをしていたことが推認できると考えた。

 特に、「社長の指導は精神論であった。」という事実については、証人が否定しても、「では、具体的な指導内容を教えてください。」という形で追及することができると考えた。

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