多角経営で成功する方法
2025/01/01 更新
多角経営で成功する
(1)企業の経営の基本は、選択と集中です。
(2)多角経営で成功するのは一握りの企業です。しかし、成功している企業には秘訣があります。
多角経営で売り上げを上げる方法
(1)多角経営で売上を出す方向は以下の4つです。
①各事業体に自主性を認めて、独自に成長させる。
②各事業体の事業活動の一部を共同化して、効率化を図る。
③商品の企画、製造、小売等を一括で担う企業を目指すなど、関連性ある事業体を目指す。
④原材料の共通化によりコストを削減するなど、コスト削減を目指す。
(2)多角経営を成功させるには、以下の点が重要になります。
1 企業のビジョン
(1)企業として、どんな企業を目指すのか、どんな多角経営を目指すのか、ビジョンが必要です。
(2)明確なビジョンなければ、一貫性を書いてしまいます。
2 事業の位置づけを決める。
(1)例えば、①各事業体に自主性を認めて、独自に成長させるのであれば、本社の関与は限定的にすべきです。
(2) ③商品の企画、製造、小売等を一括で担う企業を目指すとしても、重み付けは必要です。どこを強みとして強化するか、決めることが必要です。
3 企業文化の尊重
(1)製品が近い、販売網が近い、技術が近い場合に、各事業との統合を検討したくなりますが、統合を行った場合に、各事業体での文化摩擦が起きる可能性があります。
(2)統合させるとしても、事業内容の同種性よりも、企業文化が起業家マインドなのか、大企業文化なのか、企業文化を尊重して考える必要があります。
4 意思決定プロセス
(1)本社が各事業にどのように関わるのか、事業に自主性をもたせるのか、企業文化を尊重しながら、業務プロセス(本社の関わり方)を決めていく必要があります。
(2)多角経営を成功させることができるかは、よい事業を見つけることではなく、事業のマネージメントを成功させることができるかがカギを握っています。
5 再編成を行う
(1)相性のよい事業、相性の悪い事業があります。
(2)事業の売却等も恐れずに断行する必要があります。
参考
ハーバード・ビジネス・レビュー2025年1月号110頁以下