Q リモートワークで監視を強めると、不正が増えるのは何ですか。
2025/05/08 更新
従来型の不正防止策
従来の不正防止策は以下の手順で行わていました。
(1)従来型の不正防止策では、細かいルールを決める。
(2)従業員に対し、ルールを守るように研修をする。
(3)従業員がそのルールを守っているかを監視する。
従来型の不正防止案の問題
(1)監視を強化するという方法には、不正を助長する側面があります。
(2)監視してしまうと、問題が生じれると、叱責や罰をかす必要が出てきます。そして、𠮟責や罰を受けると思えばこれを隠そうとする心理が働きます。監視されていることが不信感となって、逆にルール破りを助長するからです。
問題となりやすい企業文化
(1)リモートワーク化では報告をメール(問題)ですることになります。文章化することになればマイナスの報告がしにくくなったり、悪い報告について目立たない形で報告したりする心理が働きます。
(2)ミスを見つけると、注意等をする必要があります。しかし、リモートワーク化では時間が合わずに、コミュニケーションがなかなかとれません。
しかし、従業員からすれば、自分の言い分を聞かずに叱責をされると感じ、会社のルールを守ろうとする気持ちを奪います。
(3)給与・昇進その他会社の評価を明確にする必要があります。給与・昇進その他会社の評価が不透明な場合には、会社のルールを守ろうとする気持ちを奪います。
しかし、リモートワークと在宅勤務では仕事の内容も異なってくるので、別の評価基軸を作る必要があります。