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予防法務

Q (有期雇用の)契約更新時の労働条件の引き下げについてはどのようなことに注意すべきですか。

2025/10/18 更新

(有期雇用の)契約更新と、労働条件の引き下げ

(1)有期雇用の契約更新のタイミングで、労働条件を引き下げる必要が出てくることがあります。
(2)主な理由は、①会社の経営状態が悪くなること、もしくは、②労働者のパフォーマンスが悪化が原因です。

労働者のパフォーマンスの管理

1 パフォーマンスの管理

(1) 企業としては、労働者のパフォーマンスを管理するための仕組みが必要となります。
(2) まずは、現場のマネージャーとして、どんな項目を管理するかを決めなければなりません。
 前提として、よくある労働者のパフォーマンスの低下は、①成績の低下、②約束よりシフトに入る時間、日数が少なくなること、③体調面(例えば、突然休むことが多い)、④他の社員との協調性がありえます。
(3)なお、協調性がないことなどは、客観的な数字として把握することは困難です。

2 定量的な数値管理と現場のマネージャーからの報告

(1)まずは、成績等の、出勤日数や定的な数値を管します。
(2)現場のマネージャーに個別に定期的に「問題社員」を報告してもらい、協調性等の問題を把握します。

定期的な面談

(1) 問題社員の対応としては、定期的に会って、個別に面談するのが一番です。
(2) 衝突は、現実と期待のあギャップによって生じます。
 このままだとどうなるか、しっかりとフィードバックすることは大切です。

継続雇用制度等(定年後、65歳まで雇用されている有期雇用)

(1)継続雇用制度(定年後、65歳まで雇用されている有期雇用)の契約更新時の労働条件の引き下げは、一種の賃金引き下げとなります。

(2)この場合には、賃金の減額と同じ手続きを取る必要があります。

◯業務命令としての降格に基づく賃金の減額
 仕事内容が変わったので、その仕事内容に合わせて給与を下げた。

◯就業規則の変更による減額
 就業規則に賃金の一覧を作成し、就業規則に当てはめた結果賃金が下がった。

◯労働者の同意による減額
 労働者に賃金が下がる理由を説明し、労働者が納得して賃金を下げた。

参考

 ビジネスガイド2025年11月号34頁以下

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