【文献調査の基本】判例調査・文献調査のタイミングと、調べ方
2025/03/23 更新
判例調査・文献調査
(1)「何が分かっていないのか。何を調べないといけないのか。」は知識と経験が必要です。
(2)しかし、判例調査や、文献調査については、仕事(タスク)を進めるにあたっての前提知識です。先に調べておいてもらわないと何もスタートできません。
したがって、初動で、十分な「調べ物」をしておくことが必要です。」
(3)したがって、どんなときに、どんなことを調べるのか、を上司に指示をもらいましょう。
判例調査・文献調査のタイミング
1 仕事が振られたタイミング
(1)仕事が振られたタイミングで、問題となっている論点(例えば、試用期間満了による解雇が認められるか。)や法律概念(例えば、有期雇用)を確認しましょう。
(2)その事件に関する、短い薄い本を一冊読んで、全体的な知識を確認してください。
(3)論点について、裁判官が書いている本を本で、基本的な知識を確認しましょう。
2 準備書面が出てきたタイミング
(1)ときどき、下級審判決を大量に引用してくる書面が出てくることがあります。
(2)この場合に、どこまで調べるかはケースバイケースです。
(3)結論が通説として決まっているケースでは、反対意見(とその根拠となる判例)は重要ではありません。
逆に、通説が決まっていないケースでは、判例等の分析が重要になります。
この点は、指導担当と一緒に相談する必要があります。
早めの指導担当とのすり合わせ
(1)どの点を中心に、論点(例えば、試用期間満了による解雇が認められるか。)や法律概念(例えば、有期雇用)を調べるかは、指導担当と早めにすり合わせしておきましょう。
(2)資料の読み込みには時間がかかります。①調べる範囲、②いつまでに調べるのか(時間)、③次の指示を出すタイミング(スケジュール)を相談しましょう。
「この書面では、①試用期間の論点の知識が必要です。②最低限の調査として、◯◯という本と〇〇という本を読み込みます。③それには、◯日まで時間を下さい。書類の下書を◯日までに書くので、このタイミングで相談させて下さい。」という計画を立てます。
調べた文献の保存先
1 調べた文献の保存先
(1)調べた文献は、以下のようにネーミングを付けて、自分のフォルダーに保存しましょう。
(2)前に調べた内容をすぐに探せる工夫をしましょう。
2 文献のPDFのネーメング
(1)調べた文献は、以下のようにネーミングして保存しましょう。
「論点 → 日付 → 本の名前」で検索します。
論点名を先頭にすることで、同じことを調べた結果がすぐに思い出せます。
「売買契約の要件事実 050322 紛争類型別の要件事実」
「会社法429条の責任 050322 株式会社法(江頭)」
(2)最終的には、自分専門の書庫が出来上がります。
よく使う文献にクイックにアクセスすることができます。
(3)例えば、管理監督者の主張であれば、一般の給与基準が大切になってきます。
論点名を先頭にすることで、使える資料を一括で閲覧できるようになります。
調べた文献のPDFと最後のページ
(1)調べた文献については、「どの本の記載なのか分かるように、著者や、本の名前が記載された最後のページ」も一緒にPDF化しましょう。
(2)ある見解について、権威がある人(裁判官や、監督官庁)の見解なのかや、後日、追加調査するときにどの文献の記載であるか、分かるようにするためです。
(3)証拠として提出するのであれば、上記のページが必要です。
自分のフォルダーと案件フォルダーの二重保管
(1)案件について、調べた文献は、自分のフォルダーと案件フォルダーの二重に保管しましょう。
(2)指導担当者としても、「新人社員がどの文献までを読んでいるのか、」を把握して、コミニケーションをすることができます。
専門書をカバンに入れる
(1)専門書をカバンに一冊入れておきましょう。
(2)移動時間、隙間時間を有効に活用して下さい。