【ひと工夫】作業フォルダーと、案件フォルダーを分ける。
2024/08/29 更新
作業フォルダー
(1)「作業フォルダー」というフォルダーを作って、例えば、内容証明であれば、そのフォルダー内で文書を作るルールを作りましょう。
(2)作業フォルダーは同じ種類の文書を作るためのフォルダーです。
作業フォルダーと案件フォルダーの分離
(1)「作業フォルダー」で文書を作成して、その文書を「案件フォルダー」に移すことをルール化しましょう。
(2)例えば、前に作った内容証明を参考に、新しい内容証明を作る例を説明します。
(ア)「内容証明」のフォルダーを作ります。
「日付 → 依頼者 → 案件概要」で、文書名を保存します。
「021109 ○○株式会社 債権回収」
「030411 山田花子 離婚」
似た概要の文書を探し、これをコピーして作成します。
(イ)「案件フォルダー」にコピーする。
内容証明の「作業フォルダー」で文書を作った後に、依頼者名の付いた「案件フォルダー」に移します。
(3)ルールの概要
文書の作成スールは、以下のとおりです。
「業務フォルダー」 例 「内容証明」のフォルダーで文書を作ります。
「案件フォルダー」 例 文書が完成したら、「山田花子」の案件フォルダーに移動させます。
業務フォルダーでは、作業ごとに文書を管理します。案件フォルダーはお客様ごとに文書を管理します。
例えば、作業フォルダの「内容証明」のファイルには、前に作った文書があります。これを参考に新しい文書を作ります。しかし、作業フォルダーだけでは、お客様の記録を保管できません。
これを、お客様ごとい分けた案件フォルダーに移すという運用です。
ノウハウの蓄積
(1)前の書面を見ながら文書を作りますので、ノウハウが蓄積されています。
(2)「内容証明」「和解書」等文書の種類ごとに、文書を作ってもかまいません。
(3)「◯◯の論点」「◯◯の論点」等、論点ごとに、書面を作ってもよいでしょう。
(4)フォルダーを細かく作っていくことが必要です。
社員の心理
(1)実際には、作った文書を別のところにコピーするという作業が一つ増えます。人は作業が増えると、そのルールに従ってくれないという傾向があります。
(2)しかし、前の文書を見ながら作った方が楽なので、このルールは守てくれます。
作業フォルダーのメリット
(1)前の文書をそのまま残すので、マニュアル代わりに使えます。
(2)社員にとっても、作業コストが下がることが実感しやすく、スムーズに導入が可能です。
(3)実際に取り扱った案件ベースで、テンプレが増えるので、最新バージョンのテンプレが増えていきます。