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【メールの書き方】メールの書き方(1)

2024/09/03 更新

メールの書き方

(1)お客様へのメールへのメールについては、以下の手順で文章を書きましょう。

①日付

②相談の概要(問題の概要)

 (前提事実の確認)

③お客様への共感

④法律上の理屈

⑤選べる選択肢、そのための弁護士費用、お客様がするべきこと
 (しなくてよいこと)

(2)実際の文例を見ながら、文書を考えてみましょう。

文書の例

山田様

いつもお世話におります。
井上です。

第1 初めに
 令和6年7月◯日に電話にて、ご相談された件について、文書にてまとめました。
 参考にして下さい。

第2 ご相談と回答
1 ご相談概要
(1)令和6年◯月に、友人Bに50万円を貸した。
(2)現時点で一切返済がない。

2 刑事告訴について
(1)もともとは、◯月末に返済するという約束であり、1種の詐欺ではないか、という、というお気持ちはごもっともです。
(2)現実的には、警察に本件を相談しても取り扱ってくれません。
(3)警察の立場では、殺人事件、強盗事件等の捜査が優先されます。したがって、金銭的な貸し借りについて、刑法上は詐欺罪に該当するとしても、被害額が小さいとなかなか取り扱ってくれません。

3 今後の対応
 今後の対応は以下のとおりです。

(1)◯◯◯◯
 しかし、この方法は弁護士相場としては50万円程度はかかると思って下さい。
 費用対効果がなく、おすすめはしません。

(2)〇〇〇〇
 弁護士に内容証明を送ってもらう。
 弁護士費用が3万円~5万円程度はかかります。
 お金がない人からお金を回収することは難しいです。
 今回、相手方が逆に嫌がらせをしてきたという事実もあります。弁護士が介入してくることが分かれば、リスクを負って、嫌がらせをしてくる可能性を減らす効果があるかもしれません。

 以上、簡単ですが、回答をさせて頂きます。

解説

山田様

いつもお世話におります。
井上です。

第1 初めに
 令和6年7月◯日に電話にて、ご相談された件について、文書にてまとめました。
 参考にして下さい。

ポイント(日付)

 2年後に、同じ依頼者から問い合わせがあるときもあります。したがって、文書で今日や、昨日という言葉を使わすに、日付を入れておくことは大切です。

第2 ご相談と回答
1 ご相談概要
(1)令和6年◯月に、友人Bに50万円を貸した。
(2)現時点で一切返済がない。

ポイント(事実の概要)

(1)実際のメールには、旦那さんの弁護士が書いた文書を添付しています。法律家の書いた文書は難しいことが多いです。まずは、文書を要約して報告します。

(2)弁護士業務はチームで動いています。文章でまとめ部分があれば、共有しようとしても使えます。

 また、弁護士事案は数年もかかります。したがって、後日見返すことを考えても、まとめ部分があると役立ちます。

(3)ここでは、前提事実の確認も行います。

2 刑事告訴について
(1)もともとは、◯月末に返済するという約束であり、1種の詐欺ではないか、という、というお気持ちはごもっともです。
(2)現実的には、警察に本件を相談しても取り扱ってくれません。
(3)警察の立場では、殺人事件、強盗事件等の捜査が優先されます。したがって、金銭的な貸し借りについて、刑法上は詐欺罪に該当するとしても、被害額が小さいとなかなか取り扱ってくれません。

ポイント(お客様のへの共感)

 依頼者の立場で、依頼者の気持ちによりそって、以下の①②③について文書を提出しています。

 ①依頼者の不安についてこちらが理解していることを示すこと
  駄目な例  ✕ 「◯◯様の気持ちは分かります。」
  良い例   ◯ 「結局、私どもの提案が、△△の理不尽な要求を飲めと言っていることと同義であることは理解しているつもりです。しかし、下記の件からは、この方法が経済的にはおすすめです。」

  依頼者の気持ちをオウム返しの形で文章化するこが大切です。駄目な例では、結局、依頼者の気持ちを文章化できていません。
 ②依頼者の期待と、現実にギャップが生じている原因は何か。
 ③現時点でできることは何か。(もしくは何もできない理由は何か。)

ポイント(法律上の理屈)

 ここで、法律上の理屈を説明しています。

3 今後の対応
 今後の対応は以下のとおりです。

(1)◯◯◯◯
 しかし、この方法は弁護士相場としては50万円程度はかかると思って下さい。
 費用対効果がなく、おすすめはしません。

(2)〇〇〇〇
 弁護士に内容証明を送ってもらう。
 弁護士費用が3万円~5万円程度はかかります。
 お金がない人からお金を回収することは難しいです。
 今回、相手方が逆に嫌がらせをしてきたという事実もあります。弁護士が介入してくることが分かれば、リスクを  負って、嫌がらせをしてくる可能性を減らす効果があるかもしれません。

 以上、簡単ですが、回答をさせて頂きます。

ポイント(選べる選択肢、そのための弁護士費用、お客様がするべきこと)

(1) 依頼者の立場で、依頼者の気持ちによりそって、以下の④⑤⑥について文書を提出しています。
(2)これが、依頼を受ける前提の話であれば、依頼者に出してほしい資料等を明示する必要があります。

 ④これからとれる選択はどんなものか。
 ⑤そのための費用(弁護士費用)と、最終的な経済的なプラマイの見通し
 ⑥依頼者側でやってほしいこと(依頼者の出席の要否、依頼者の宿題、持ち物)
 になります。
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