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弁護士業務の流れ

示談交渉のテクニック(反論せずに、質問する)

2024/08/31 更新

示談交渉と対話

(1)示談交渉は、対立する相手方との交渉です。対話は、対立する相手方との話し合いです。まさしく、示談交渉は対話です。
(2)示談交渉には、対話のテクニックが役立ちます。

示談交渉のテクニック(反論せずに、質問する)

(1)相手方を言い負ましてはいけません。例えば、相手方の言い分がおかしいことを論破したとします。相手方は、論破されたからとって、(相手方側の)依頼者にそのことを説明してくれるわけがありません。

(2)示談交渉で終るには、相手方の同意が必要です。相手方のプライドを傷づけては何もできません。

(3)そこで、「もし、私の勉強不足だったら、教えて下さい。〇〇ということを考慮すれば、△△ではないでしょうか。」と質問する交渉方法があります。

例1

相手方の弁護士

 「本件では、100万円を支払って下さい。でなけば訴訟します。」

弁護士A

 「勉強不足なので教えて下さい。」

 「今回ご迷惑をおかけしました。問題の対策のために、B会社の社内でも会議を開いたり、警備をしたりしたことは事実だろうということは理解しています。しかし、そのために人件費等を支出がアップしたという事実はない、と聞いています。」

 「私の方で、実損失のない場合の法人の損害ということで判例を調べたのですが、そこまで高額の賠償を認めた判例は見つけることができませんでした。」

 「今回の同様の事案で、おっしゃる金額の支払いを認めた判例等はあるのでしょうか。」

相手方の弁護士

 「判例については、訴訟のときの問題です。しかし、私の依頼者は最低、100万円を支払ってほしい、と述べています。無理なら訴訟です。」

弁護士A

 「私も、訴訟を望んでいるわけではありません。」

 「文献等があるのであれば、私が自分の依頼者を説得してもかまいません。」

 「お手数かけますが、早期解決のためにも、資料をもらえないですか。」

相手方の弁護士

 「資料はありません。」

弁護士A

 「だとすれば、私としては、相場も考えて◯◯が妥当とか回答できないです。」

 「本当に申し訳ありません。」

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