【データの活用】データ活用と意思決定
2024/10/09 更新
データ活用の活用と意思決定
(1)ビジネスにおいてはデータを活用するには、その結果を鵜呑みにしてはなりません。
(2)データが何を意味するのか。データの示す結論が、自分たちのビジネスに当てはまるのか、議論することが大切です。
1 データについて議論する。
(1)例えば、「従業員の賃金がアップすることで、生産性が増える。」というデータがあるとします。
(2)しかし、自社のビジネスモデアルと、そのデータが作られた職場環境が一緒でなければ、同じ結果はでません。
(3)例えば、自社の賃金はもともと高く、これ以上あげても、生産性はアップしていないかもしれません。
(4)「自社の賃金や労働条件は他社とどのように違うのか。データがどんな条件で計算されたのか。データのいう生産性のアップとはどんな意味なのか。他にもデータがないのか。」について議論が必要です。
2 賛成意見と反対意見を集める。
(1) 「データの結果が自社のビジネスに当てはまる。」という意見と、「当てはまらない。」という意見の2つと、十分な議論がでるまで、結論を出すべきではありません。
(2) 一方の意見しか出なかった場合には、「◯◯さん、この意見に反対するとどうなりますか。」という形で反対意見を出させましょう。
3 決断しましょう。
(1)1番良い決断は、「正しい意思決定です。」
2番めに良い決断は「間違った意思決定です。」
最悪の決断は、「意思決定しないこと、無視すること」です。
(2)間違っていれば訂正すれば、良いのです。「間違った意思決定です。」も訂正すれば、「正しい意思決定を導けます。」
(3)もちろん、間違いを訂正するためには、事後検証するために、自社データを取得してこれを検証する必要があります。
参考
ハーバードビジネスレビュー2024年11月号25頁。
3 小さく投資し、小さく実験する
(1) 小さく、かつ、集中的に投資して、実験します。
(2) アジャイル(リーンスタートアップ)的手法で、実験します。
(3)まずは、やってみよう、という姿勢が大切です。
4 自社のデータを取得する。
(1)間違っていれば訂正すれば、良いのです。「間違った意思決定です。」も訂正すれば、「正しい意思決定を導けます。」
(2)もちろん、間違いを訂正するためには、事後検証するために、自社データを取得してこれを検証する必要があります。
参考
ハーバードビジネスレビュー2024年11月等44頁