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マネージメント

【学習する組織】学習する組織

2024/01/13 更新

学習する組織

(1)「学習する組織」とは、1990年に、 ピーター M センゲ が書いた書籍です。
 同人が、提唱する理想的な、組織の概念でもあります。

(2)学習する組織は、組織の目的の達成のために、組織の構成メンバーが協力するために必要な要素を明確にしています。これは、組織がチームとして成長していくための要素でもあります。

5つのデジプリン

(1)学習する組織を作るための要素(ディシプリン)は5つです。
(2)共有ビジョン、自己マスタリー、メンタルモデル、チーム学習、システム思考があります。

共有ビジョン

(1)共有ビジョンは、組織の将来のイメージが共有されていることが必要です。
(2)組織にビジョンが必要です。

自己マスタリー

(1)自己マタリーは、メンバー個人が仕事や人生にビジョンを持つこと、そして、現在の仕事が、個人のタスクと深い関連があることを要求しています。
(2)その仕事をすることで、メンバーがどのように成長できるか、メンバーが認識していることが必要です。
(3)メンバーの要望を反映させて、チーム内での役割分担を決めることが必要です。

メンタルモデル

(1)メンタルモデルは無意識に持っている思い込みです。
  組織レベルでも、個人レベルでも存在ます。
(2)無意識であるがゆえに意識されていないが、個人、組織が目標に対して行動できない理由になっていたり、メンバーの意思疎通の障害になっていたりします。
(3)チーム学習(組織改革)が上手くいかない場合には、メンタルモデルの問題を確認することになります。

チーム学習

(1)チーム学習は、グループでコミュニケーションを取りながら、メンバーの意見を反映して学習し、チームが一つとなって目的を達成する能力です。(個別の経験を共有する仕組み)
(2)組織においては、それぞれの立場・意見の相違が存在します。その相違を克服しなければ組織は前進することができません。チーム学習の課題は、風通しのよい雰囲気を作り、チームメンバーで生産的な対話を行うスキルを身に付けることになります。(対話、心理的安全性)
(3)チーム学習を促進するには、個人としての成績よりも、チームとしての能力(チームへの貢献度)を評価する必要があります。(チームへの貢献度を重視する評価制度、個人目標よりチーム目標を重視する)

システム思考

(1)システム思考は、物事を全体的に捉えた思考です。
 社会は複雑化しています。ある時間、ある前提では成り立つロジックが、実際には役に立たなくなっています。
(2)例えば、低価格戦略は、粗利を削って、販売数を増やして最終的な利益を確保する戦略です。他社が参入するまでの期間については、利益を増大させるかもしれません。しかし、他社も低価格戦を採用すれば販売数が伸び悩み、単なる利益減少につながります。
 怖いのは、他社が参入するまでの期間については、利益を増大させてしまうために、その戦略が「正しい」とされしまい、間違いに気付けないことです。
 システム思考は、「全体的に物事を考える必要がある」という概念です。
(3)私見にはなりますが、システム思考の概念については、「専門的な経験則を学ぶ必要があること、過去の経験則だけで(社内の人間だけで)議論をすると間違ってしまうこと、予想どうり結果がでない場合には専門家の助けを借りるべきこと、多様な知見を入れるべきことを説明した概念」と理解するのが適切でしょう。

参考文献

 小田理一郎 「マンガでやさしくわかる学習する組織」

 漫画部分よりも、解説部分は、概略を理解するうえでは分かりやすいです。

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