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マネージメント

【部下の指導】アンガーマネージメント

2024/03/25 更新

アンガーマネージメント

 アンガーマネージメントは、怒りの感情とコントロールする技術・トレーニングです。

アンガーマネージメントの必要性

(1)上司の立場で 「何で、こんなこともできないのか。」と、思うこともあるでしょう。
(2)部下の立場で、「何で、次から次に指示が来るのか。」と、思うことがあるでしょう。
(3)感情的にならずに建設的に話し合うステップが必要です。

怒りが生まれる仕組み

(1)出来事
 何度も同じ説明しているのに、同じミスをしている。

    ↓

(2)出来事の意味づけ
 「同じ失敗はするべきではない。」「◯◯はやる気がない。」

    ↓

(3)怒りの発生
 自分の価値観と、意味付けの事実が衝突して怒りが発生します。

【対策】考え方を広げる

(1) 例えば、真面目な社員であっても、嫌なことから逃げてしまう回避行動という心理学的な行動が発生します。
 

 回避行動
  行動量が減る。ミスが増える。遅刻が増える。
  (不合理な理由で)、仕事を断る。
  (完璧主義に陥って)完璧にできない仕事(不安な仕事)を断る。
  人の指示を無視して、自分のやり方に拘る。

(2) 不真面目な社員であるというレッテルを貼らずに、「精神的にいっぱいになれば、逃げてしまうのも当然。そういうことも必要です。」「でも、このままではいけない。一緒に頑張ろう。」と思考を広げることが必要です。

【対策】自分の怒りのポイントを知る。

(1)自分がどんな状況で、怒りを発生させるのか、を思いましょう。
 怒りの感情が芽生えた状況と5つ思い出し、それとの共通点を考えましょう。

 例えば、やるべきことや、その理由を何度か伝えたのに、相手の行動が変わらないとき
 例えば、説明しようにも、こちらの説明を聞かないとき
 例えば、いそがしいのに、時間をとってほしい、と言われるとき

(2)同じ状況が発生したら、心のなかで「ストップ」と唱えて、深呼吸しましょう。
(3)問題解決の処理手順を決めて、手順に進んで話をしましょう。
 基本的に、問題解決の手順は、パターン化が可能です。

【対策】パターンで回答する。

 ひと呼吸おいて、パターンで回答しましょう。
 基本的に、問題解決の手順は、パターン化が可能です。

1 問題について共通認識を作る

(1) 例えば、問題を端的に指摘して、問題があることについて共通認識を作ろう。

上司

 「書類の提出期限を◯日と設定したのに、それが提出されていない。」
 「これは間違いないですね。」部下
 「はい。」

(2) 問題行動について、端的に指摘しましょう。

上司
 「〇〇さんは、毎回、プレゼンの仕事を断っています。このまま仕事を拒否し続ければ、経験を積めません。この点を問題が深刻になるだけになりませんか。」と説明しましょう。

2 相手の気持ちのうち、共感できる部分をオウム返しする。


(1)共感できる部分をオウム返しする

上司
 「頑張ってきた仕事のやり直しを命じされて、ショックなのは分かります。しかし、仕事はやってみないと、理解できません。この修正を命じられた経験を大切にしてほしいです。ここでの修正のポイントを理解することが上達のポイントです。」
 「修正を命じされた部分について、「問題ない。」と確定的に回答するのはやめてください。」「メリット、デメリットを考慮したうえでの記載であれば尊重します。」「しかし、考慮不足であれば、当然、訂正しなければなりません。」「議論を遮るのだけは、やめて下さい。」

(2)部下は、経験不足であり、「弁解について正当な弁解なのか。」それとも「責任転嫁的な弁解なのか。」分類できません。
 部下の弁解については、責任的な弁解が始まったとしても、それを追求するのはやめておきましょう。

3 目標設定

(1)手元に届きそうな簡単な目標を設定しましょう。

(2)例えば、プレゼンの発表は上司がやる。部下は原稿だけ書いてみる。部下は他の人のプレゼンを見て勉強する。小さな目標設定をしてみましょう。

SMART
 目標管理はSMARTに設定せよ、といわれています。

S Specific(具体的である。)
(1)目標は具体的である。
(2)「お客様の満足」は具体的ではありません。これに対して、「お客様がレジに並ぶ時間を1分以内にせよ。」は、具体的です。

M Measurable(測定可能である)
(1)目標測定は、簡易かつリアルタイムに取得できることが必要です。
(2)お客様がレジに並ぶ時間を、ストップウェッチで計測するのは難しいです。例えば、会員カードを導入していれば、来店数や、訪問回数を容易に測定することができます。

A Achievable(達成可能である)
(1)達成可能だとしても、妥協した数字では意味がありません。「できる目標」ではなく、ニッチな分野でトップを取る等の「勝てる目標」が望ましいです。
(2)達成する確率は、70%程度を目指してはどうでしょうか。

R Relevant(関連性がある)
 目標は、回避行動からの断絶に繋がるものであることが必要です。

T  TimeLy(期限が定まっている。)  
 目標については、いつまでに何を達成するのか期限が定まっていることが必要です。

参考
 安藤俊介「アンガーマネジメント入門」

 

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