【リーダーシップの内容】会議でのリーダー(意見をまとめる力)
2023/09/10 更新
会議のリーダーの仕事
(1)「決断する」会議でのリーダーの仕事は、「一人で合理的な結論を出す」ことではなく、「メンバーの意見を引き出して、チームとして決定する。」ことです。
(2)以下の役割を担う必要があります。
会議の目的を設定する。 会議のルールを設定する。(進行役)
(1)「今回は、●●を解決する方法を議論する場であるので、××について後日、議論しましょう。」
(2)「話が個人の責任の有無になっています。これについては、本件の議題ではありません。」
的外れな意見についてジャッジする。(進行役)
(1)会議の初めの段階では、自由に発言する雰囲気を作る必要があります。「非現実的な意見である。」「的外れな意見である。」等の否定的な意見を禁止する必要があります。
(2)逆に、意思決定の最終段階では、非現実的な意見をはじめから検討していては収拾がつかなくなります。「意思決定の終盤である」と判断すれば、「面白い意見ではあるが、期限もあるので、次回の会議で検討したい。」等でこれを取り除く必要があります。
質問することによって、議論を正しく導く。(質問者)
リーダーには、合理的な結論を出す能力ではなく、正しい答えが出せる環境づくりをする能力が必要になっています。
①各人が意見を言いやすい雰囲気を作る。
例 Aさんはどう思いますか、と意見を募る。
②現場の意見、顧客の視点を反映させる。
例 この案の場合、現場のオペレーションをどのように変更する必要がありますか。
③必要な知識と、データがそろっているかを確認する。
例 この案について、まずは必要なデータと必要な考え方の枠組みを確認しましょう。
③意見を出す場合に、理由(データ)を示させる。
例 もう少し、A案を支持する理由を噛み砕いて説明してもらえますか。
例 売上予想の計算式を出してもらえませんか。
④わが社のビジョン(パーパース)、戦略に適合するかをチェックする。
わが社は顧客第一としていますが、その案はわが社らしい方法でしょうか。この点をAさんはどう思っていますか。。
⑤専門家の意見を聞くべき問題かをチェックする。
この点は、マーケティングの専門家に聞いた方が良いのではないか。
対立点を整理する。(進行役)
一度話を整理しましょう。Aという案のメリットは〇〇です。デメリットは××です。
Bという案のメリットは〇〇です。デメリットは××です。
議論が尽くされてるかをチェックする。 (進行役)
(1)議論が尽くされているかをチェックして、結論を出すかを判断します。
(2)逆に、資料がないために議論が進んでいない場合には、「本日は〇〇の点について資料がなく、検討が進みませんでしたね。」「〇〇の資料を〇日まで用意して下さい。そのときに、また検討しましょう。」と次回に検討します。
理由を説明したうえで決断する。決して、折衷案的な結論を取らない。(意思決定者)
(1)経営の本質は、経営資本の選択と集中です。どっちつかずの案を出しても結局上手く行きません。 リーダーはメンバーの意見を尊重する必要はあるものの、これに従う義務はありません。
(2)多数決で結論を出すと、折衷案的な結論になってしまいます。
リーダーはその責任において思い切った決断が必要です。
(3)メンバーの部下の意見を聞きつつも、リーダーは責任をもって決定することが必要です。
リーダーは、A案を採用するのであれば、その案を採用する理由を説明しなければなりません。
(4) リーダーとしては、反対意見を尊重しつつ、その意見を否定する理由を説明する義務があります。
A案と、B案が最終候補と残っているとして、実際にどちらの案が正解なのか分かりません。しかし、その他の第3の案、第4の案を排斥して成功可能性を高めたことには意味があります。したがって、最終案での反対意見について、最大限に尊重することが必要です。
例 「〇〇」という理由があるから、今回はA案を採用する。
理由を示した上で、決断を行います。
参考
谷敏行「Amazon Mechanism (アマゾン・メカニズム) イノベーション量産の方程式」111頁以下
ハーバードビジネスレビュー20222号1月号52頁