会議の活性化(参加メンバーの知識や地位に注意する)
2024/01/13 更新
参加メンバーの知識や地位
会議を活性化するには、参加メンバーの知識や地位に注意が必要です。
外部の人の参加
(1)参加メンバーがいつも同じでは、マンネリ化します。
(2)外部の人が参加しない会議はモチベーションが下がると言われています。
(3)プロジェクトに必要な外部の人間を巻き込む力(コラボ度)は、プロジェクトの成功を握るとも言われています。
参考
沢渡 あまね「職場の科学 日本マイクロソフト働き方改革推進チーム×業務改善士が読み解く「成果が上がる働き方」 」36頁以下、126頁、132頁以下
知識パワー
(1)意思決定には、その分野に詳しい人の参加が不可欠です。
(2)しかし、 専門家が自説を述べてしまうと、他のメンバーの発言を委縮させてしまいます。
(4)専門家を二人参加させて、「Aさんは、〇という結論でしたが。」「専門家として、逆の立場ではどう考えますか。Bさん」という形で意見の対立を作る方法や、専門家をオブザーバーとして位置付けて、参加者が質問をぶつけて多面的な見解を得られてから議論をする等の方法が考えられます。
権限パワー
(1)権限のある人が自説を述べてしまうと、他のメンバーの発言を委縮させてしまいます。
(2)逆に、参加者の地位が全員フラットだと議論が深まらない可能性があります。少数派になってしまうと、多数派と対立していると思われないかと考えて、「意見がまとまるまで待つ。」という腹の探り合いが始まってしまう可能性があります。
そこで、上司に参加してもらって、上司から各人に意見を聞いてもらって、意見が出しやすい環境を作るという工夫かが考えられます。
(3)権限のある人は、議論が煮詰まるまでは自分の意見を言わないことが必要です。権限のある人が長々と自説を述べることは、妥当ではありません。
(4)権限のある人が、議論が出尽くしたことを確認して、理由を説明したうえで意思決定することがふさわしいです。
参考
アンドリュー・S・グローブ 著、 小林薫 訳 「HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント」 148頁以下