【プロジェクトの運営ノウハウ】KPT(振り返りの手法)
2024/01/28 更新
KPT
(1)KPTは、Keep(続けるべきこと)、Problem(抱えている問題)、Try(次にトライすること)の意味で、プロジェクトのふりかえり手法として使われます。
(2)KPTは、1~2週間に1度の割合で継続的に開催されることを前提としています。
チーム
5名程度の小グループで話し合います。
事前準備
質問1、質問2、質問3事前のアンケートを配って回答してもらいます。
質問1
良かったこと、今後も続けていくべきことは何か。
質問2
困ったこと、問題点は何か。
上記の問題が生じる原因は何か。
質問3
今後の活動で試したいこと
今後の教訓として、新しいルールを設けるなら何か。
KPTの実践
導入(5分)
(1)マネージャーが、「〇〇プロジェクトの振り返りをしたいと思います。」など、目的を説明します。
活動報告(5分)
(1)前回のKPTの結果を見直し、その後のプロジェクト結果を報告します。
(2)A4用紙1枚でまとめた簡単な報告書を用意できるのであれば用意して、全員で読んでみましょう。
Keep(良かったこと、今後も続けていくべきこと)を確認する(15分)。
(1)マネージャーが進行役となって、メンバーに意見を聞いていきます。
(2)上手く行ってることは、会社(チーム)の強みです。これらは大切にすべき事柄になります。
(3)記録係がこれをボード等で記載していきます。
Problem(困ったこと、問題点) を確認する(15分)。
(1)マネージャーが進行役となって、メンバーに意見を聞いていきます。
(2)記録係がこれをボード等で記載していきます。
原因を検討する(15分)。
マネージャーが進行役となって、メンバーに問題の原因について質問してきます。
アクションプランの話し合い(15分)
(1)マネージャーが進行役となって、改善が必要なことについて、対策(アクションプラン)について話し合います。
(2)対策として、誰が、いつまでに、何をするかを決めます。
合意の形成(15分)
(1)各メンバーが、期限、タスクを約束(コミット)します。
(2)その後、マネジャーが議事録を作ってメンバーに後日送ります。
継続的な実施
継続的にKPTをすることで、職場としてのPDCAサイクルを回していきます。
参考
中村和彦「「組織開発」を推進し、成果を上げる マネジャーによる職場づくり 理論と実践」135頁以下