Q アジャイル(試行錯誤)では、小さく始めることが大切だと聞きました。小さく始めるとはどのような意味ですか。
2025/07/13 更新
プロジェクトの定義
(1)例えば、ルーティンワークは、毎回決まっている業務を行うことを言います。
(2)プロジエクトは、何らかの目的をもって、それ以外の業務を行う業務です。
(3)不確実な業務については、アジャイル手法が有効だといわれています。
アジャイル手法と小さく始める
(1)スタートアップでは、商品を一定程度完成させれば、リリースし、顧客の反応を見ながら、改良を加えて完成させていく手法をとります。(リーンスタートアップ、アジャイル)
(2)アジャイル手法では、小さく始めることを大切します。では、小さく始めるとはどんなことでしょうか。
(3)小さく始めることは以下のメリットがあります。
①失敗したときのリスクを減らせる。 ②区切りをつけて、「振り返り」で手法を見直して、今後の仕事のクオリティーやスピードアップを図れる。 ③不確実性を減らすことで、実現可能性が高まる。 ④一部の開発によって、今後の全体予想を可能にする。 ⑤選択と集中により、少ない予算で、短時間で商品化を可能にする。 |
機能を分けて、一つの機能だけを製品化する。
(1)全体的な機能を分けて、一つの機能だけで商品化できないか、を考える。
(2)ある機能だけで商品化できるのであれば、これを実行する。
顧客の窓口となるウェブサイトだけを作る。
(1)例えば、顧客の窓口となるウェブサイトだけを作り、他の部分は人力でカバーすることが考えられます。なお、外見からは全て自動でできるような外観にします。
(2)そのビジネスにニーズがあれば、顧客に分からいように、少しずつ、システムを作っていきます。
「低予算(例えば50万円)で、1ヶ月以内に、サービスを開始する。」という条件で、サービスを見直す。
(1)例えば、ニーズを確かめるだけであれば、「SNSで◯◯というサービスを始めました。」と紹介し、顧客の窓口となるウェブサイトだけを作るだけで足りるかもしれません。
(2)とりあえず、サービスをスタートさせて、3ヶ月等の期間に限って人材を配置して、顧客の反応や、ビジネスの課題を洗い出すことが考えられます。
顧客を大胆に絞る
(1)顧客を大胆に絞る。マイナーな分野でけに絞る等が考えられます。
(2)まずは、小さく始めないかを考えます。
社内決済も小さく絞る
(1)ビジネスを進めるには、組織内の決済が必要になります。
(2)そこで、比較的決済のとおりそうな案件について、決済をとってみることで、組織内での決済との予想を付けることも大切です。
(3)例えば、1億の予算を確保する必要があるのであれば、1000万円の予算の確保でできる範囲のプロジェクトとして、まずはスタートさせることが考えられます。
参考
ハーバードビジネスレビュー2025年8月号26頁以下