【ビジョナリー】弾み車の法則(ビジョナリーカンパニー2)
2024/01/07 更新
弾み車の法則
(1)弾み車の法則は、「ビジョナリーカンパニー2」で紹介されるロジックです。
(2)弾み車の法則は、会社の強みの好循環を示したものです。
例 (エブリデーロープライス戦略)
①宣伝費等のコストを削って、商品の値段を低価格に設定する。
↓
②低価格であることを約束して、お客さんに提供することで、口コミで来客数を増やす。
↓
③売り上げが増える。
↓
③スケールメリットを使って値段を下げる。つまり、①に戻る。
(3)会社の強みを、より強くしていく好循環を示したものです。
(4)各戦略のどこを強くしても、好循環を回して、会社の強みをより強化していきます。
(5)アマゾンも、弾み車の法則を利用している企業です。
参考
いろいろ読みましたが、以下の書物が簡潔な説明をしてくれています。
ジム・コリンズ 著 山岡 洋一 訳 「ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則」
ジム・コリンズ 著 土方 奈美 訳 「 ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則」
谷敏行「Amazon Mechanism (アマゾン・メカニズム) イノベーション量産の方程式」299頁以下
弾み車の見つけ方
① 成功と、失敗のリストアップ
再現可能な会社の成功をリストアップする。
会社の失敗をリストアップする。
② 循環の関係になっているものを探す
成功の中で、論理的な流れがあるものを探す。
もしくは、その成功を導いた原因をたどってみる。
③ ハリネズミの概念をチェックする
ハリネズミの概念
(1)「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」では、3つの円という視点(ハリネズミの概念)が指摘されています。
(2)これは、以下の3つの円という視点(ハリネズミの概念)で、事業ドメインを設定することが大切だという指摘です。
①熱意をもって取り組めること
②利益が確保できること
③世界一になれること
(3)弾み車が、3つの円の事業を推進させるものであることが必要です。
弾み車の具体例
(1)例えば、アマゾンの弾み車として以下の例が紹介されています。
① 低価格で、HPの閲覧者が増加する。
↓
② 閲覧者の増加で、出品側の企業が増加する。
↓
③ 出品側の企業の増加で、手数料収入が増える。
↓
④ スケールメリットで、価格を下げる。
↓
① に戻る。
(2)その他の具体例は、「ジム・コリンズ 著 土方 奈美 訳「 ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則」」に記載されています。100頁以下の本なので、何度も読んでみましょう。