【行動指針とビジョン】行動指針(プリンシプル)と具体例
2024/05/14 更新
行動指針(プリンシプル)
(1)行動指針(プリンシプル)は、ビジョン(ミッション)を実現するために、社員が守るべき行動指針です。
(2)クレドと呼ばれることも、プリンシプルと呼ばれることもあります。
行動指針(プリンシプル)とビジョン
(1)ビジョン(コア・バリュー、ミッション)を実現するためには、具体的な行動指針まで落とし込みが必要です。
(2)行動指針は、これを社員が必死に取り組めば、(コア・バリュー、ミッション)を実現できる内容になっていることが必要です。
行動指針(プリンシプル)の決め方
(1)行動指針は会社の指針です。
経営者は、行動指針に基づいて意思決定をします。また、その理由を行動指針を使って説明し、その説明を社員委周知しなければなりません。
社員同士が、個別の判断について、「わが社は〇〇を目指す会社だるから、△△すべき」と話できるようにならなくてはなりません。
(2)過去の決定から、逆算して見つけていくことが可能です。
例えば、SNSの差別的な発言について放任するという決定については、これを規制するとなれば、最終的には主観的な判断に頼ることに成るので許されない。表現の自由を大切にする、という行動指針を読み取ることができるかもしれません。
過去の個々の重大な決定から、行動指針(プリンシプル)を見つけていくことができます。
行動指針(プリンシプル)の具体例
行動指針の具体例としては、以下のようなものがあります。
1 業務運営型
(1)新製品は、自分たちで使いたくなるまで販売しない。
(2)顧客が正しいとは限らない。顧客アンケートは重視しない。自社と違う商品を求める見込み客は切り捨てる。
(3)マネタイズよりも、顧客の拡大を優先する。いずれマネタイズの方法は見つかる。
(4)ヘイトスピートであったとしても、犯罪行為の助長にならなければ、言論の自由を優先する。
(5)すべての商品にABテスを行う。
(6)行動指針を浸透させるためには、以下の工夫が必要です。
2 組織型
(1)反対意見を述べよ。しかし、会議の決定がでれば、それは全力で協力せよ。
(2)自分より優秀な人物を採用せよ。
(3)優秀であっても、昔ながらの企業の人間は採用しない。
参考
ハーバードビジネスレビュー2024年10頁以下