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組織開発

【学習する組織】システム思考

2023/08/07 更新

システム思考

(1)システム思考は、物事を全体的に捉えた思考です。
(2)学習する組織が成立するには、システム思考が必要だと言われます。
(3)社会は複雑化しています。ある時間、ある前提では成り立つロジックが、実際には役に立たなくなっています。

(例)ボトムネックについての知識

(1)ある製品を作るのに、工程1、工程2,工程3があるとします。
 工程1~3の中で一番時間がかかる工程をボトムネックと呼びます。

(2)全ての工程のスピードはボトムネックに合わせるのが効率的です。余剰な加工等をしても在庫管理が増えるだけです。

(3)ボトムネックをスケジュール管理できれば、製品の製造スピードを正確に把握できます。

(4)例えば、ボトムネックの生産性を2倍に上げれれば、工場全体での生産性が2倍になることになります。ボトムネック部分の生産性を1時間削減できれば、その工場全体の運営コスト(仕入れコストを除くすべてのコスト)を1時間分削減するのと同じ効力があります。つまり、ボトムネック部分の工程を一部外注できるのであれば、大幅なコストダウン(生産性のアップ)が可能になります。

システム思考の必要性

(1)上記の例で考えます。工程1だけで考えれば、工程1の機械はフル稼働させた方が、生産性があがることになります。しかし、システム思考は直感に反する方法が解決策になることを示しています。
(2)広い視野を持つことができなければ、いくら頑張ったとしても結果が出ません。組織で成果を出すには、広い視野が必要であることを意味しています。
(3)まさに、システム思考は、物事を全体的に捉えた思考です。

システム思考のポイント(私見)

(1)システム思考は、メンバーで議論するだけは解決できないことがあることを意味します。
 しかし システム思考についてはいろいろなバリエーションがあり全てを学びきることは不可能です。
(2)私見にはなりますが、専門的な経験則(知識)を常に学ぶ必要があること、過去の経験則だけで(社内の人間だけで)議論をした場合には間違う可能性があること、予想どおりの結果がでない場合には専門家の助けを借りるべきこと、経営に多様な知見を入れるべきこと、を説明した概念と理解するのが適切だと考えいます。

参考

 枝廣淳子 小田理一郎 「なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方」

 いろいろなシステム思考の例が分かりやすく紹介されています。
 私見としては、これらはシステム思考の重要性に気付く資料としては最適だと考えます。 しかし システム思考についてはいろいろなバリエーションがあり全てを学びきることは不可能です。 専門的な知見を学び続けること、そして、これを活かす方法をどうやって意思決定プロセスに取り入れる方法を検討すべきと考えます。

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