【アジャイル】OODAループ(オーダループ)
2023/07/24 更新
OODAループ(オーダループ)
(1)OODAループ(オーダループ)は、試行錯誤のプロセスの一つです。
(2)PDCAサイクルは、プラン(計画)→ドゥ(実行)→チェック(評価)→アクション(改善)のループを回します。
(3)これに対して、OODAループ(オーダループ)は、オブサーブ(観察)→オリエント(情勢判断)→ACT(行動)を回します。
(4)OODAループ(オーダループ)では、「プラン(計画)」の部分を省略し、現場が判断して改善活動を回していきます。
電撃戦の原則
(1)OODAループ(オーダループ)は、混乱する戦争の場での意思決定の戦略です。
(2)現場が個々に判断する能力を高めておきます。大きな方向性を定めて置きます。あとは、現場を信じて、その判断に委ねることで迅速が意思決定を可能にします。
アジャイル方式
スピードを重視する上で、アジャイル方式と共通点も多く、OODAループ(オーダループ)は注目を集めている概念です。
OODAループ(オーダループ)の要件
OODAループ(オーダループ)を実現するには、以下の事項がポイントになります。
相互の信頼
(1)経営者が現場を信頼し、逆に、現場が自分の判断で動いても、経営者がこれを尊重してくれるとの信頼関係が必要です。
(2)暗黙的で素早いコミュニケーションが前提になります。
現場の判断力の強化
現場が正しい判断をする能力を高める必要があります。
情報の共有
現場が正確な判断するために、必要な情報が迅速に共有されなければなりません。
ビジョン、行動指針
(1)社員が主体的に判断する前提として、どう考えればよいのか方向性を示す必要があります。
(2)社員にビジョンを共有します。
(3)ミドル層と、会社のあるべき未来について一緒に考えます。
(4)社員全員で、守るべきルールを決めます。
PDCAサイクルとの相互補完
(1)OODAループ(オーダループ)が。PDCAサイクルよりも優れているというわけではありません。
(2)全社にてノウハウ等を共有したり、全社的な方向をそろえる必要性もあるでしょう。そうだとすれば、事業契約による修正、マニュアルの作成によるノウハウの集約等、「計画」に値する業務を必要になり、相互に補完の関係に立ちます。
参考
チェット リチャーズ (著)、原田 勉 (訳)「OODA LOOP(ウーダループ)」