大規模な人員削減は、経済的に合理的な手段ではない
2023/04/10 更新
社員は財産でありコストではない。
(1)高度に訓練された社員を多数抱えれば、企業の収益は上がります。
(2)これに対して、不況時には、人件費はコストとなり、人件費の削減に着手したくなるのは当然です。
(3)しかし、大規模な人員削減は経済的に合理的な手段ではない、と言われています。
非正規社員、派遣社員の増加は合理的な手段ではない。
アメリカ等の研究でも、非正規社員、派遣社員は、正社員と比べると知識が乏しくモチベーションが低いこと、社員との間での調整という課題が生じることが問題になってきています。
差別化と、社員教育の挑戦
(1)グローバル化によって、競合他社間でも同じ素材を同じ工法で商品を仕入れることが可能です。
(2)社員教育への投資が唯一の差別化要素になりつつあります。どのような教育が効果的なのかは不明です。
現場に教育の方法や内容を任せて、効果測定し、上手く行った方法を取り入れて全社員への教育に活かすという取り組みが必要です。
大規模な人員削減は、経済的に合理的な手段ではない
(1)不況時に大規模な人員削減を行うと、需要が回復した場合に、人手不足に陥り機会損失を生んできしまします。
(2)不況時により早く大規模な人員削減を行った企業ほど、需要が回復した時期において、財務的な結果が競合企業を下回るという研究結果も出ているとのことです。
参考
ハーバードビジネスレビュー2023年5月号24頁以下