【ミスマッチの解消】ミスマッチの解消
2024/01/13 更新
ミスマッチの内容
①会社のビジョン価値観を共有できていないが、成績を上げている人
やり手だが、会社の決まりを守れない人は、即刻辞めてもらった方がよいだろう。
②会社のビジョン価値観を共有できているが、成績を上げれていない人
職務内容を変える(移動させる)ことで、適切な仕事を案内すべきです。
③会社のビジョン価値観を共有できているが、成長速度が遅い人
この場合には、成長を期待して待つことになるでしょう。
参考
Gino Wickman「TRACTION トラクション ビジネスの手綱を握り直す 中小企業のシンプルイノベーション」98頁以下
会社のビジョン(価値観)の共有
1 行動指針(クレド)
(1)行動指針(クレド)を使って、社員とビジョン(価値観)を共有します。
(2)行動指針(クレド)は、ビジョン(ミッション)を実現するために、社員が守るべき行動指針です。
2 行動指針(クレド)の具体化
(1)行動指針(クレド)のチェックリストを作りましょう。
(2)数字を入れるなど、具体的に判断しやすいように記載しましょう。
コアバリュー | 行動指針 | チェックリスト |
スピードを持って仕事する。 | 問い合わせには、半営業日以内に電話する。 | □ |
書類は3日以内に作る。 | ||
上記以上、時間がかかるときには、お客様に説明して期限を設定する。 |
スリーアウトルール
(1)行動指針(クレド)のチェックリストを使って、こちらの認識を従業員に伝えます。
「これだけは守ってほしい。」という項目を決めます。
(2)30日後に、改善結果について話します。
(3)2度目の話し合いで、改善が見られない場合には、「会社ではあなたの能力が発揮できない。退職してほしい。」とお願いすることになります。
参考
Gino Wickman「TRACTION トラクション ビジネスの手綱を握り直す 中小企業のシンプルイノベーション」103頁以下
問題の早期解決
(1)ミスマッチの人材を長期間、会社に所属させてもよいことはありません。
(2)退職させないことは、問題の先送りにしかならず、問題を大きくしてしまいます。
(3)入社後3か月であれば、会社への依存度も低く退職時にトラブルになりにくいです。
逆に、長期間、会社に在籍している人間は解雇を争う傾向が強いです。
(4)「あの人と話しても、話にならない。」という理由で、問題社員を放置しがちです。
問題社員は、何の注意を受けておらず、自身の問題に気付いていないこと多いです。
(5)管理職が、問題社員と1か月に1時間、話し合う時間を作ることが大切です。内容としては、会社としての認識(何が問題で、何を直すべきか)を伝えるだけでよいです。
問題社員は、自分の問題を改善するかもしれません。自己否定され続けるのは嫌なものです。問題社員は自分から辞めるかもしれません。
少なくとも、問題社員に、自分の課題を認識してもらうことは必要です。
昇格時の注意
(1)優秀な社員を昇進させたが、その職場で上手く成績を上げれないかもしれません。
(2)その社員が辞めてしまっては会社の損失です。
(3)合わないようなら、早々に元の職場に戻すべきです。 昇格時には、その社員を注意深く見守る必要があります。
参考
アンドリュー・S・グローブ 「HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント」 314頁
田口光「スタートアップ企業の人事戦略」152頁