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組織開発

【ノウハウ】専門家の活用と注意点

2024/02/18 更新

専門家の活用

(1)プロジエクトによっては、専門家の助けが必要になりなります。

(2)しかし、専門家は外部の人間であり、専門家とのコミュニケーションにおいて以下には注意が必要です。

専門家の担当者の本音

(1)目標の未達(数字)は伝えている。したがって、計画を中止するのか、計画を変更するかは、顧客の責任である。
(2)予算は、あくまで予算であることは説明している。したがって、予算をオーバーしても仕事をした分は報酬が欲しい。
(3)「プロジェクトを大幅変更した方がよい。」と感じても、大幅変更は提案しにくい。大幅変更を提案しても上手くいくとは限らない。仮に、こちらから提案すればこちらの責任も生じかねない。小さな変更は提案できるが、大幅変更は提案できない。

発注者の本音

(1)目標、予算は全て伝えてある。こちらは、素人である。目標が未達になりどうであったり、予算をオーバーしそうであれば、それは、専門家から状況説明をしてほしい。説明しては伝えてあるから、適切な提案を頂きたい。
(2)仮に、適切な提案をしてくれないのであれば、親身になってくれる専門家ではない。したがって、今回の件は勉強代として、他の専門家を探したい。
(3)予算、システムを作る目的を伝えてあるので、細かい仕様はシステム業者が提案してほしい。

発注するプロとなる

(1)専門家は、ある分野に詳しいが、全体的な事情の把握は苦手です。専門家を使いこなすのは、発注者(ゼネラリスト)の仕事です。

(2)「専門家が勉強熱心かどうか。」「トラブルの場合に、道義的にも責任を感じてくれるかどうか。」が大切です。

(3)確かに、「上手く行かないことが分かりながら、報告もしなかった。仕事をしたと理由で代金を請求するのは詐欺じゃないか。」と思う気持ちは分かります。しかし、専門家は、「目標の未達(数字)は伝えている。したがって、計画を中止するのか、計画を変更するかは、顧客の責任である。」と考えており、悪気は全くありません。

(4)この点のコミニケーション能力を専門家に求めるのは、本来的に筋が違います。専門家を使いこなすのは、発注者(ゼネラリスト)の仕事です。

(5)逆に言えば、失敗を通じて、専門家を使うノウハウを取得することは、自社の競争優位性となります。

(6)仮に、「代金を支払わない。」という対応をすれば、専門家との関係を損ないます。勉強代として代金を満額支払った方が、「専門家を使うノウハウと人脈」という優位性を保全する方法となります。

専門家に発注するときのポイント

(1)専門家に発注するときには、発注者が専門家になる一歩手前のレベルまで勉強する必要があります。

(2)定期的に、以下を聞いてコミニケーションを取りましょう。

①「このまま続けたとして、どれくらいの結果(目標の達成)となるのか。」「いつまで、様子をみるのか通常なのか。」

②「予算について、予定通りなのか。」

③「計画を大幅変更をするとしてどんなことが考えられるのか。」「それは、こちら(注文者)が提案するべきものなのか。それとも、専門家の方で提案してもらえるのか。」

(3)定期的に、専門家に対し、雑談する時間(社員のメンバーが、思ったこと、思いつく疑問について質問する時間)を取ってもらうのも有効でしょう。

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