【ミッション】パーパス
2024/09/08 更新
パーパス
(1)パーパスは、会社の存在意義、会社の志(こころざし)として訳されます。
(2)パーパスは、利益の追求だけでなく、社会にとって価値のあることをしたい、という会社の信念にあたります。
パーパスを持つメリット
(1)企業が正しい価値観(パーパス)を掲げれば、企業で働く従業員の誇りとなります。
社員エンージメント(社員が仕事を楽しみ、意欲的に仕事ができる環境)を向上させます。
生産性の向上、離職の防止に役立つといわれています。
(2)企業の意思決定において選択と集中が必要です。「優先すべき価値観(パーパス)」の存在は、思い切った経営判断を可能にします。
(3)企業の意思決定において選択と集中が必要です。「優先すべき価値観(パーパス)」を前提としつつも、会社での売上を確保する方法は必ずあります。
「優先すべき価値観(パーパス)」にしたがって一貫した事業活動をすることで、消費者からの信頼(ブランディング)を得ることも可能です。
参考
ハーバードビジネスレビュー2023年4月号20頁以下
パーパスの見つけ方
(1)企業としての「優先すべき価値観(パーパス)」は、会社の実体にあうものでなければなりません。企業が日々の決定で大切にしているこだわりの中から見つけるべきです。
(2)企業の歴史を調べると、創業者の思いや、毎日の現場判断において大切にしている「当社のこだわり」を見つけることができるかもしれません。
(3)従業員や、消費者に「当社の良いところ、悪いところ」を聞いてみれば見つかるかもしれません。
参考
ハーバードビジネスレビュー2023年4月号42頁以下
具体的な行動指針への落とし込み
(1)パーパスは、社員の毎日の判断に活かさなければなりません。したがって、具体的な行動指針への落とし込みが必要です。
(2)例えば、「アイスクリームを落とした子供に、無料でもう一つアイスクリームを渡した社員のエピソードを称賛するメッセージを送るなど」具体的なエピソードを共有する方法もあります。
現場での話を吸い上げて、「何が良いこと」「何が悪いこと」かを判断して現場にフィードバックする仕組みを作るということです。
(3)例えば、「紛争地域のダイヤモンドは非人道的な方法で採掘されているので、取引額が減少しても取り扱わない。」という具体的かつ明確なルールを決める方法があります。。
参考
ハーバードビジネスレビュー2023年4月号35頁
人権とビジネス
(1)例えば、人権侵害を行う企業、国からの原材料を仕入れること等が問題となってきています。しかし、倫理問題や政治問題を全て予見することは不可能です。
(2)ビジネスでは、スピーディーに物事を決定していく必要があります。
パーパスを決めても、倫理上の問題を全て解決することは不可能ですが、場当たり的に対応することを減らすことはできます。
(3)失敗を共有し、これをさけるためのルール作りをしていくことが大切です。
参考
ハーバードビジネスレビュー2023年4月号32頁以下