【従業員エンゲージメント】従業員の孤独と対応
2025/01/09 更新
従業員の孤独
(1)従業員の五人に一人は孤独を感じていると言われています。
(2)孤独感を放置すると、離職率があがります。
(3)離職率の高い職場では、孤独を感じているかを調査し、孤独を感じている社員が多ければ、対応が必要です。
従業員の孤独感に対する誤解
(1)孤独感の原因は在宅勤務であり、対面で仕事をするようになれば解決する、というのは誤解です。リモートでもこまめにコミュニケーションをとることができれば孤独感は解消されます。逆に出勤しても孤独を感じます。
(2)チームで仕事をするようになれば、孤独感は解消する、というのは誤解です。コミュニケーションをとることができなければ、他のメンバーが楽しそうにコミュニケーションを取るのを見ることになり、孤独感が増すこともあります。
(3)「孤独感は個人の問題であり、会社で解決する問題ではない。」もしくは、「孤独感は個人のパーソナリティーの問題である。」というのは誤解です。
内向的な人は外交的な人と比べて孤独感を感じることことは事実であるが、以下の取組で、個人の孤独感を解消することは可能です。
従業員の孤独感に対する対応
以下にしたがって、従業員の孤立に対応しましょう。
①従業員の孤独感を測定する。
(1)離職率を調べる。従業員満足度の一つとして孤独感を感じるかを測定する。
(2)もちろん、匿名でアンケートをとることが必要です。
アンケートの例
職場の人たちは、本当の私を知っている。 |
仕事をしているときに孤独を感じる。 |
仕事で助けが必要になったときに、力を貸してくれるメンバーがいる。 |
職場で他のメンバーから疎外されているように感じる。 |
仕事上の人間関係に満足しているる。 |
上記は、WLSスコアという質問の例です。
②ワークフローに余裕をもたせる。
(1)人員不足で、仕事に負われるようになると、他のメンバーと雑談等をする時間がなくなる。
(2)適切な人員を確保し、仕事量が適量になるように調整が必要です。
③交流の文化を作る
(1)「自分の仕事以外の他人の仕事を手伝う。」「メンバーの誕生日を祝う。」「休み易い雰囲気を作る。」などがあります。
(2)社内でのサポートについての社内ルール(暗黙のルール)を作っていきましょう。
④交流の機会(リズム)を作る。
(1)職場で定期的に、交流する機会を作りましょう。
(2)ランチミーティングや、雑談ミーティング等を定期的に企画しましょう。
⑤積極的に誘う。
(1)内向的な人は、イベントへの参加を断るかもしれません。
(2)無理強いはしてはいけませんが、何度も誘って、交流する機会を提供することにしましょう。
参考
ハーバード・ビジネス・レビュー2025年2月号12頁