【ジョブ型雇用】現場主導の採用と、これを支える仕組み(バーレイザー制度)
2024/08/22 更新
バーレイザー制度
(1)アマゾンには、バーレイザー制度があります。
バーレイザーは、バーを上げる人という意味です。バーレイザーは、使用の基準を高めるために選任される人のことをいいます。バーレイザーは、アマゾン社内での資格であり、教育を受けたあとに、称号としてもらえるものです。
(2)バーレイザーは能力がないとなれない資格であり、名誉職です。
バーレイザーは名誉職であり、手当がでたりはしません。しかし、採用の経験を意味しますので、昇進、昇給に影響がある資格とされています。
(3)バーレイザーになるには、特別のカリキュラムを受講し、先輩バーレイザーと一緒に採用面接に同席し、先輩バーレイザーから許可を得る必要があります。
(4)一定ランク以上の社員の採用には、バーレイザーが参加します。そして、バーレイザーは採用について絶対的な拒否権を持っています。
全社員が採用の知識を持つことが必要です。
(1)現場のマネージャーは、に採用権限を移すのであれば、マネジャーの採用を助ける存在(採用のノウハウを持つ社員)を育てることも必要です。
(2)現場のマネージャーは、採用のノウハウを持っていることが必要になります。
(3)また、事後的にも、採用の適否を検証し、採用のノウハウをブラッシュアップする仕組みも必要になります。
参考
佐藤将之「amazonのすごい人事戦略」219頁以下。
ジョブ型雇用への応用
(1)今まで、日本では採用は人事部の仕事でした。ジョブ型雇用では、現場のマネ-ジャーの仕事になります。
(2)人事部主導で、現場のマネジャーに採用ノウハウのレクチャーをすることが必要になってくるでしょう。