【社員教育】リスキング(再教育)
2024/08/21 更新
リスキング(再教育)
(1)リスクキングは、経営戦略により仕事内容が大きく変化することに応じて、会社が社員に教育を命じることです(私見)。
(2)例えば、会社は倉庫業務を効率化させるために、必要な従業員数を半数に減らし、かつ、IT制御によりさらなる効率化を目指すプロジェクトを立ち上げたとします。
倉庫業務をしていた現場の作業員に、プログラミング教育をして、プログラマーに育てて、現場を知る従業員に現場を改善するためのプログラムの作成をさせます。
(3)会社が教育を命じます。会社は給与を支払います。会社として、社員のスキルアップを計画的に進めていく仕組みです。
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スキル・タクソノミーの策定
(1)スキル・タクソノミーは、社内で必要とされる仕事とスキルのリストです。企業にメリットの多いリスキングプログラムを策定するためには、需要(将来必要となる人材)と供給(社内で人材を用意するべきか、社外から人材を用意するべきか、そしてそれが可能かどうか)を考慮した上で、スキル・タクソノミー(社内で必要とされる仕事とスキルのリスト)を作る必要があります。
(2)経営者は、将来必要とされるタスク(仕事)とスキルを予想し、これを定義していくことが必要です。
スキル・タスソノミーの活用
(1)スキル・タクソノミーは、社内で必要とされる仕事とスキルのリストです。
(2)採用や、人事評価として、これを基準に査定することが必要です。
(3)もともとの募集段階でのスキルと、これを基準にした採用の結果との関連性を踏まえて、継続的なスキル・タクソノミーの訂正が必要です。
スキルファーストの文化の構築
(1)「昇進するには、スキルの獲得が必要である。スキルを獲得すれば、会社は評価してくれる。」というスキルファーストの文化を作ることが必要です。
(2)社内には、より高い給与が支払われ、より大きな責任を持つ職に就く方法が明確になっている必要があり、社員教育プログラムを用意することが必要です。
(3)教育プログラムの受講者を測定するとともに、その教育プログラムを卒業した者の何人が次のレベルに昇進しているかを測定することが必要です。
マネージャーを教育・支援する。
(1)現場の業務を離れて、社員が研修に力を入れることを、現場のマネージャーは良く思わないかもしれません。
(2)社員がリスキング(再教育)の参加率を、マネージャーの成績に反映させる仕組みが必要です。
(3)もちろん、現場の業務を離れてスキルを習得するのは高くつきます。したがって、ITの使い方等であれば、現場の業務をしながら、研修することも有益です。
参考
ハーバードビジネスレビュー2023年12月号68頁