【組織設計】離職率よりも、適所適材(の率)
2024/01/10 更新
離職率
(1)従業員定着率は、入社〇年目までに在籍している者の割合を示したものです。
(2)一般論としては、離職率の高い職場は、職場環境が悪いといえます。
(3)しかし、経営戦略として、ミスマッチの社員を別の会社に転職するように案内することもあります。たんに会社につなぎとめている社員数ではなく、必要なスキルと経験を備えた社員(優秀な社員)の比率を見るべきだという意見もあります。
参考
パティ・マッコード (著)、 櫻井祐子 (訳)「NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く 」153頁
適所適材(の率)
(1)人で戦略を決めるのではなく、戦略より人を決めるという意味で、適所適材という言葉が使われます。
目指す戦略によって、必要な業務(達成すべき目標)が決まり、これを達成できるスキルと経験を見らす人材を探していくという意味です。
(2)社員の人事評価を行って、職種(期待されている業務内容)とこれを達成できているかを把握して、その達成率を把握していくことになります。
(3)人材の流出を促していく見地からは、成績優秀者は称賛し、成績不良者についてはこれをフィードバックすることで、成績優秀者の従業員エンゲージメントが高くなるよう(職場の居心地が良くなるよう)に、成績不良者については、従業員エンゲージメントが低くなるよう(職場の居心地が悪くなるよう)に制度設計をしていくことが必要になります。