Q お客様にリスクを説明していれば、お客様が選択したうえで、そのリスクが発生した場合にはお客様の責任でしょうか。
2025/12/20 更新
お客様への説明と説得
(1)専門家としては、Aの手法がよいと思うが、お客様としては、Bの手法を選択したいという場合があります。そのときには、お客様の説得が必要です。
(2)お客様にリスクを説明していれば、お客様が選択したうえで、そのリスクが発生した場合にはお客様の責任でしょうか。
お客様の立場で考えると
(1)最終的には、専門家がお勧めしない選択肢を選ぶと、トラブルが発生しやすいです。
基本的には、専門家の意見が正しいことが多く、それ以外の理由を選択する場合には、依頼者は、深く理解できていないのです。
(2)依頼者が理解できていないのに、「お客様には説明済みである」「お客様が選択したからお客様も理解してくれている。」と信じるのは矛盾している、といえるでしょう。
弁護士の立場で行うこと
(1)お客様が適切ではない選択肢を選ぶ場合には、お客様と喧嘩になる直前まで、ぎりぎりと説得を続けるべきです。
(2)そうすることで、お客様にも、止められたことが印象に残り、リスクが現実化しても自分の責任ととして受け止めてくれます。
(3)また、お客様とお話しした後には、①②③については、毎回メモを作ってメールすべきです。
①存在する選択肢
②その選択肢のメリットデメリット
③専門家として、お勧めする選択肢とその理由






