反対尋問の実例(言い訳潰しのケース)
2024/02/23 更新
反対尋問(言い訳潰し)
獲得目標を設定し、これに対して、相手方の言い訳を予想して、言い訳と矛盾する事実を一つ一つ確認します。
実際のケース
1 獲得目標
(1)Aさんは、セクハラ行為を行った。
(2)被害者のBさんは、真実を述べている。
2 想定される証人の言い訳
(1)Bさんが嘘をついている。
(2)Bさんとの関係が悪く、BさんがAさんにとって不利益な嘘をつく動機がある。
3 反対尋問の実際
弁護士
「〇月から〇日のこととして聞きます。」
「Aさんは、Bさんとのけんかしたことはありますか。」
証人A
「ありません。」
弁護士
「Aさんは、Bさんとトラブルになったことはありますか。」
証人A
「ありません。」
弁護士
「なるほど、Bさんが、Aさんを恨んでいる。もしくは、Aさんに対し敵意をもっているような事情はないのですね。」
弁護士
「Bさんは、△と言っていますが、実際に、そのようなことがあったのですか。」
証人
「勘違いされるようなことをしたことはあるかもしれません。」
弁護士
「Bさんは、△と言っていますが、実際に、△をしたのか、を聞いています。」
証人
「はい。それは事実です。」
逆に質問したらどうなったでしょうか。
弁護士
「Bさんは、Aさんに●●されたと言っているのですが。
証人
「Bさんは嘘をついています。」
弁護士
「Bさんが噓を作る理由があるのですか。」
証人
「そういわれれば、△ということがありました。」