在宅勤務には、バーンアウトの危険があります。
2025/03/12 更新
バーンアウト(シンドローム)
(1)バーンアウトは、極度の疲労により燃え尽きたかのように意欲を失い、社会に適応できなくなることをいいます。
(2)コロナの感染症が流行った時期には、在宅勤務が増えて人間関係が希薄になったことや、感染症による不安(による)ストレスからバーンアウトに陥る人が増えました。
コロナと、バーンアウト
(1)在宅勤務
在宅勤務が増え、社員とのコミュニケーションが減りました。また、外での食事などストレスの発散もできなり、ストレス要因となりました。
(2)コミュニケーションの減少
上司とのコミュニケーションが減れば自分の仕事を評価される機会が減ります。アイデンティーを奪われたように感じます。職場の帰属意識を持ちえず、孤独感を深めていく人も出ました。
(3)社会的な閉塞感
コロナ化では、、社会的な閉塞感があり、収入を含め将来に強い不安を感じることになりました。
(4)(在宅勤務を原因とする)長時間労働
在宅勤務は効率が悪く長時間残業になりがちです。長時間労働に加えて、孤立感等が加われば、精神的に大きなダメージになる可能性があります。
対策
2021年7号のバーバードビジネスレビューでは、ボストンでの病院での対策について以下の施策が紹介されています。
対策として参考になると思います。
(1)仕事のやりがい
仕事のやりがいを維持するために、回復した患者の感謝の声を医療従事者にフィードバックさせる仕組みを作ったとのことです。
患者と家族がビデオ会議システムでコミュニケーションを取れるようにして、家族やその家族との交流を通じて、医療従事者にやりがいを持てるようにしたとのことです。
(2)安全性
感染予防の徹底を行って、安心して働けるようにしたとのことです。
(3)自主性
社員に意図的に選択権を与えるようにしたとのことです。
現場のアイデアは、直ちに、採用して作業プロセスに反映させるようにしたとのことです。
例えば、在宅勤務を選ぶか、それとも出社を望むか、社員に選択権を与える形で選択権を与える仕組みを作ることも必要でしょう。
(4)公平性・透明性
最新情報を知らせるメールを毎日送ったとのことです。
防具やワクチンを分配するにあたって、その基準を広く公開したとのことです。
経営陣と現場の人が1日2回の対面式のコミュニケ―ションする機会を設けたとのこです。
(5)作業負荷のチェック
財政面よりも、作業負荷がかかりすぎないように人員配置を工夫したとのことです。
(6)社員同士のコミニケーションの機会を作った
意図的に社員間のコミュニケーションの機会を設けたとのことです。
週に1度バーチャルでの対面の機会を設け、経営陣は参加せずに、自由に意見交換ができるようにしたとのことです。
(7) 「社員の安全を優先させる」という方針を明確に打ち出したこと
財務的にマイナスになるとしても、社員の安全を優先させるという企業の基本的な考え方(価値観)を表明し、その原則通りに意思決定していったとのことです。