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予防法務

Q AIの活用をすれば、マニュアル作成は上手くいくでしょうか。

2025/12/21 更新

マニュアルの整備は難しい

(1)社内wikiなどの新しい技術は出ていますが、マニュアルの整備は上手くいっているとはいえません。

  原因は以下のとおりです。

(2)まず、更新の責任が不明確であること

  更新の責任者を決めて、定期的に評価する仕組みが必要です。

(3)マニュアルが使いにくい、使ってもらえない。

  マニュアルを作っても、使ってもらえないことが多いです。

  ベテラン者は自分のやり方でやります。新人は、マニュアルがあるのか、どうかさえ分かりません。

  どうやれば、マニュアルを使ってもらえるか、という視点が必要です。

  私見ですが、「あくまで新人教育用の教材として活用する。」「仕事のやり方を変えて、このやり方が効率化するという方法に代えて全社員に仕事の仕方を変えてもらう。」もしくは、「システム化してもらって、これ以外の方法ではできない。」という形にもっていかないと、なかなか上手くはいきません。

(4)マニュアルを作成する手間があることです。

マニュアル作成におけるAIの活用事例

(1)少なくとも、AIの活用によってマニュアルの作成作業を代替してくれるサービスが出てきました。

(2)社内wikiは、マニュアルを作成後に配布の手間を省いてくれます。

(3)作業について録画して、youtubeで保存して、取るだけのマニュアルもあります。

(4)営業トークなどであれば、会話データ等をAIで分析させて、マスキングしてそのままマニュアルにすることが考えられます。

マニュアル作成の課題

(1)AIだけでは、マニュアル作成の問題は解決できません。

(2)結局は、更新の責任者を決めて、マニュアル作成を仕事として評価する仕組みが必要です。

(3)マニュアルを作ったことだけでは評価されずに、マニュアルが活用されていることが大切です。

(4)現実的には、店舗ごと、現場ごとに、マニュアル作成を命じ、本社でその出来をチェックします。

 出来のよいマニュアルを参考に、本社が、現場の責任者にマニュアルの改変を指示する形で、循環させるのがベストでしょう。

参考

 ビジネスガイド2026年1月号62頁以下

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