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予防法務

Q 企業が投資家から出資を受ける場合に、どのような関係を築くべきですか。

2026/01/10 更新

投資家からの出資

 創業者が、投資家からの出資を受け入れ、投資家が創業者と共に経営に関与するのであれば、いかのようなに関係と構築すべきです。

創業者と投資家の価値観の違い

創業者の価値観

(1)創業者は、企業を自分の人生そのものとみなしています。
(2)創業者は、従業員、取引先、顧客との絆を大切にします。
(3)創業者は、数値化できない関係性や、企業文化を大切にしています。

投資家の価値観
(1)投資家は、企業を上場させ、安定させ、発展させるのが目的で出資しています。
(2)投資家は、事業の拡張性、生産性、ガバナンス、数値化できる価値に価値を置きます。

価値観を一致させるために
(1)創業者は、とがった性格の人物が多く、独特の世界観を持っています。
(2)しかし、創業者のとがった個性が会社の成功に結び付いていることが多い。投資家は、創業者のとがった個性を否定するべきではありません。
(3)したがって、方向性としては、投資家は、創業者の声を忍耐強く聞き、事業の成長に合わせて自身のアプローチを変えて創業者のビジョンをサポートするという姿勢で関与するべきです。

経営の関与の仕方について

経営の関与

(1)創業者が、投資家からの出資を受け入れれば、投資家は創業者と共に経営に関与することになります。
(2)投資家と創業者がどのような関係を目指すのか協議が必要です。

創業者がすべきこと
(1)創業者が、自社の成功の秘訣、歴史、社員等について投資家に説明すべきです。
(2)創業者は、譲れない点を明確にし、逆にその他の点については受け入れる姿勢をすべきです。
(3)創業者は、新たな人材の登用や、意思決定プロセスの変化をチャンスとして捉えるべきです。
(4)投資家が、他の事例にて、他の企業の経営にどのように関与しているのかを積極的に情報収集すべきです。その姿勢に賛同できるか、しっかりと考えるべきです。

投資家がすべきこと
(1)投資家は、創業者のことを理解しようとするべきです。そのためには、投資家は、忍耐強く、創業者の話を聞くべきです。
(2)創業者は、とがった性格の者が多い。特に、創業者らの幼少期の経験、つらい時の経験は、創業者らの人格形成に影響を与えており、創業者の歴史については知っておくべきです。
(3)創業者は、そのとがった性格を受け入れられず苦しんだ時期があり、成功するまえに、自分を信じて支えてくれた人々との間で強い絆を形成している。
(4)投資家は、創業者が大切している家族や、従業員その他の人物にも積極的に会うべきです。
(5)創業者のとがった個性が会社の成功に結び付いていることが多い。投資家は、創業者のとがった個性を否定するべきではありません。
投資家は、創業者の声を忍耐強く聞き、事業の成長に合わせて自身のアプローチを変えて創業者のビジョンをサポートするという姿勢で関与するべきです。

ガバナンスの策定について

ガバナンス
(1)投資家は、企業に投資した以上は、企業の運営について把握する体制の構築を行います。ガバナンス体制、報告系統等を構築することを希望します。
(2)創業者にすれば、取引先や従業員と距離ができるように感じ、不自由に感じるでしょう。
(3)そこで、創業者の価値観を取り入れたガバナンスの構築が必要になります。

創業者
 創業者は、ガバナンスを規模拡大の必要条件だと受け入れて、その前提でどのように企業の強みを活かすべきかを考える必要です。

投資家
 投資家は、創業者の声を忍耐強く聞き、これを反映させたガバナンスの案を一緒に作る必要があります。

将来ビジョンについて

将来ビジョン
(1)創業者は、もともとの従業員、取引先、顧客との関係に重点を置いてしまう。
(2)これに対して、投資家は、財務的リターンや拡張性について注目してしまう。
(3)例えば、投資家は、人材の入れ替えを望むが、創業者はこれに反対してしまうかもしれない。

投資家と創業者
(1)投資家は、財務的リターンや拡張性を目指すために必要なビジョンを明確にし、そのために起きるであろう、問題について、創業者の覚悟を聞いておくべきです。
 例えば、人材の入れ替え、機械化、平準化が必要となって、「手作りの良さ」が失われるかもしれないこと等について投資家の覚悟を聞くべきです。
(2)もっとも、将来のことはその時にならなければ分からない部分も多いでしょう。
(3)創業者と投資家のビジョンが異なる場合には、どうするのかを事前に決めておくことも大切です。

参考
 ハーバード・ビジネス・レビュー2026年2月58頁

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