【仕事の範囲】職務範囲を明確にする(調整する)
2024/01/10 更新
職務範囲を明確にする(調整する)
(1)以下の場合には、社員は、期待された仕事が何か分からず、何もすることができません。
〇(するべき)仕事について、理解できない。
〇(するべき)仕事について、目標、評価基準が無い。
〇仕事の内容、範囲がそもそも明確に決まっていない。
(2)仕事の内容、範囲について、会社と社員が合意するように、話し合うことが必要です。
未経験の採用
(1)未経験者の場合は、マニュアル等を用意しておくべでしょう。
(2)未経験者の場合には、会社側の期待も大きくなく、ミスマッチの可能性は低いともいえます。
経験者のミスマッチ
(1)経験者として採用された人が、周りとの協調性がなかったり、その仕事をする能力がなかったりする、というミスマッチもよくあります。
(2)職場の1日体験等を通じて、お互いのミスマッチを避ける方法等が考えられます。
(3)経験者と仕事の範囲と待遇、未経験者と仕事の待遇を分けて制度化しておけば、ミスマッチの場合に、未経験者として扱うことで、評価を一致させることあできます。
管理者であるのに、プレーヤー業務してしまう
(1)プレーヤーとして優秀な人材をマネージャーに抜擢する場合と、①やる気と、②能力の問題が生じます。
(2)仕事のやり方の手本を見せるべきとして、プレーヤーとして動いてしまう上司や、部下に全く任せない上司、部下の行動をいちいちチェックする上司もおります。
(3)「人に任せる」ことに不安を持ち、管理職としての①モチベーションも②能力も欠いている場合といえます。
(4)管理職として不向きであれば、一度、プレーヤーに戻すことも検討します。
抜擢人事
(1)②能力・経験を欠くことは明らかであるが、社員の成長を期待して、職務に付かせることもあります。
(2)この場合は、社員がどこまでやれるか不明であり、そもそも仕事の内容、範囲が決まっていません。
(3)仕事の内容、範囲について、社員の熟練度を見ながら、会社と社員が適宜、職務範囲を調整する必要があります。
仕事の内容、範囲を明確にする方法
仕事の内容、範囲を明確にする方法としては以下の方法があります。
(1)職務記述書の作成
仕事の内容を記載した職務記述書を作ろうという話もあります。
(2)マニュアルの作成
マニュアルがあれば、するべき仕事が明確にできます。
もっとも、管理職の業務はマニュアル化できません。
(3)目標の設定や、評価基準の明示
目標の設定や、評価基準が不明確であれば、何に重点を置くべきか分かりません。
(4)メンター制度
不明点について、話を聞ける環境が必要です。
職務熟練度と上司の関与
社員は成長していきますが 、新しい職種に就いたときには、上司の定期的な関与、見守りが必要です。