【仕事の範囲】職務記述書を作る(仕事の範囲を明確にする)
2024/01/09 更新
日本企業の仕事内容
(1)日本では、諸外国に比べて仕事の内容が不明瞭である、と言われます。
(2)どこまで責任を持って仕事をするのか。目標や、評価の基準を不明である、と言われています。
(3)もともとは、日本では、いろいろな部署を経験してゼネラリストを目指す人事育成のシステムが基本となっていました。そのため、「何でもできる。」「何でもやる。」が理想とされてきました。(メンバーシップ型雇用)
職務記述書
(1)職務記述書は、仕事の内容とこれを遂行するためのスキルを記載する書面です。
(2)職務記述書は、経営戦略上、必要とされる仕事の内容を明確化する。その仕事をこなすために必要なスキルを明確化するために記載します。
(3)経営戦略上、プロジェクトの遂行のために新たな仕事(人材)が必要になった場合、募集をする人材を明確にするために職務記述書を作成したりします。
職務記述書と仕事の明確化
(1)近年、仕事の範囲を明確にするために、職務記述書を充実させようという動きがあります。
(2)しかし、仕事の仕方を変えずに、全ての仕事を書き出してしまっては、仕事の明確化にはつながりません。
理想のチームから考える。
(1)6か月後に結成される「理想のチーム」を想像しましょう。6か月先とは、具体的にイメージできる未来という意味です。
(2)6か月後に結成される「理想のチーム」が達成すべき目標を想像します。
(3)チーム目標を達成するために必要な、メンバーとその業務をイメージしてみましょう。
チーム目標や個人目標と仕事の範囲
(1) チーム目標や、個人目標の設定は、業務範囲を明確化させます。
(2) 目標を達成に直結する仕事が、まさしく、優先順位の高い仕事になります。
(3) それ以外の仕事は、本来的に不要な業務です。
ジョブ型雇用と仕事の範囲
(1)ジョブ型雇用は、スペシャリトを中途採用して即戦力として働いてもらう仕組みです。
(2)ジョブ型雇用(中途採用された社員が即戦力として働いてもらう)には、属人的な業務、会社独自の業務はあってはいけません。
(3)その人の強みが活かせる仕事に集中してもらうべきであり、その範囲が仕事の範囲です。
(4)上司の許可を得る等、「仕事のための仕事」を減らすことも大切です。
(5)即戦力社員の意見を反映して、ジョブ型の仕事へと仕事のやり方をシンプルなものへと変えていく(不要な仕事を削っていく)ことが必要です。