【行動指針とビジョン】企業文化とコスト管理
2024/09/01 更新
コスト管理と戦略
(1)「不況下に、コストを削し、新規投資を中止する。」「景気が回復した場合には、新規投資を再開する。」というやり方は、上手く行きません。
(2)投資には良い投資と、悪い投資があります。景気に関係なく、投資効率を管理していくことが必要です。
コストと売上(利益率)の指標を作る。
(1)コストと売上(利益率)を結び付けた指標を作ります。
(2)コストと売上(利益率)結び付けた指標を作って社員にコスト意識を根付かせます。
例えば、「サービス業では、1時間〇円以上の値段設定をする。」「運送業では、東京まで運送するなら、ガソリン代込である〇円以上の値段設定をする。」等の決まりが必要です。
組織、オペレーションを単純化する。
(1)複数の事業を経営しているときには、事業数を減らして単純化させます。
(2)外注できる部分は外注化し、戦略的な部分(差別化できる部分)を社内に残してこれを集中的に管理します。
デジタル化する。
(1) デジタル化をすることができれば、一元把握が容易になります。
(2) 事業全体をデジタル化することを目指してはなりません。企業の課題部分を中心に集中的なデジタル投資が必要です。
(3) 部分的なデジタル化ではなく、事業全体を見た上で、最適化を検討しなければなりません。あなたの企業の仕組みを一から作るとするとどうするか、という観点からデジタル化すべき部分を特定すべきです。
倹約(業務の見直し)を企業文化にする。
(1) スピードアップ、単純化(複雑なプロセスの省略)、効率化のための業務の見直し、ITの活用、倹約の精神を企業文化にしていく必要があります。
(2) 景気に関係なく、継続的に、投資効率を管理していく企業文化を作る必要があります。
参考
ハーバードビジネスレビュー2023年36頁以下