【説明】今後の流れ(刑事手続の流れ)はどのように説明ますか。
2023/04/13 更新
かみ砕いた説明をする
(1)被疑者は逮捕されて動揺しています。
(2)複雑な説明をすることは適切だとは思えません。シンプルにポイントを何度も説明することを心がけます。
(3)専門用語を使わない説明力が必要です。 いて、以下をアドバイスしましょう。
今後の流れ(刑事手続の流れ)の説明
(1)今後の流れ(刑事手続の流れ)を説明する前に、「刑事事件の見込みを正確に予想することはできません。したがって、今後の見込みは最悪を想定して伝える。」ということを説明しましょう。
(2)説明例は以下のとおりです。
保釈をする予定の事案
弁護士A
「今後の見込みについて説明します。」
「刑事事件の見込みを正確に予想することはできません。したがって、今後の見込みは最悪を想定して伝えます。」
「勾留が延長されて20日になると想定します。」
「その後に保釈手続をします。保釈手続にも1週間程度時間がかかることがあります。」
「保釈となれば、外にでられます。」
「本件で保釈が認められる見込みは、〇〇です。」
執行猶予の見込みである事案
弁護士A
「今後の見込みについて説明します。」
「刑事事件の見込みを正確に予想することはできません。したがって、今後の見込みは最悪を想定して伝えます。」
「勾留が延長されて20日になると想定します。」
「裁判が1か月後に開かれて、その一週間後に判決となります。」
「そこで、執行猶予となります。」
「つまり、裁判が終わるまでの2か月間は、警察の施設で拘束されて外にでられない、というのが見込みになります。」
実刑判決の見込みの事案
弁護士A
「今後の見込みについて説明します。」
「刑事事件の見込みを正確に予想することはできません。したがって、今後の見込みは最悪を想定して伝えます。」
「勾留が延長されて20日になると想定します。」
「裁判が1か月後に開かれて、その一週間後に判決となります。」
「そこで、実刑判決となります。」
「つまり、裁判が終わるまでの2か月間は、警察の施設で拘束されて外にでられません。」
「実刑判決がであれば、判決後に、刑務所に行くことになります。」