【問題の本質】女性の活躍と、間違った対策
2024/01/10 更新
ダイバーシティー
(1)ダイバーシティーとは、多様性という意味です。
(2)会社の経営者、管理職、社員に、女性、高齢者、障害者、外国人などの多様な人材がいることを意味します。
間違った取り組みと、副作用
(1)ダイバーシティーへの取り組みは、副作用を伴います。
(2)ダイバーシティーに取り組んだ結果、問題をより深刻にする可能性もあります。
女性の活躍の推進策の副作用
例えば、女性への支援方法を間違うと、以下の副作用が生じます。
「女性への配慮」が「女性への距離感」に代わる
女性の活躍を促進すべきとのキャンペーンが「女性への配慮」を強調することになり、男性の上司が女性の部下との距離を置く(例えば、女性の部下だけを飲みに誘わない。」との原因となることがありえます。
女性社員・女性管理職が減る
女性社員に特別待遇を認めるべきということで、コストが増えると認識され、女性の採用・昇進が見送られて人数が減る可能性があります。
保護される者と、それ以外の者との間で、対立を生むる
女性に特別待遇を認めることに、男性が脅威を感じ、両者に対立が生まれる可能性があります。
参考
伊達 洋駆「現場でよくある課題への処方箋 人と組織の行動科学」188頁以下。
曽和利光、伊達洋駆、「組織論と行動科学から見た 人と組織のマネジメントバイアス」 219頁以下
ハーバードビジネスレビュー2021年10月号94頁