【問題の本質】女性の社会進出と、企業の抱える課題
2024/01/10 更新
ダイバーシティー
(1)ダイバーシティーとは、多様性という意味です。
(2)会社の経営者、管理職、社員に、女性、高齢者、障害者、外国人などの多様な人材がいることを意味します。
問題と本質と解決策
(1)女性の活躍を拒む課題を正しく理解しなければ、問題を解決できません。
(2)むしろ、数的な平等を実現するために、点数だけを操作するようなことをすれば、問題をより深刻にします。
(3)女性の活躍を拒む課題は、以下のとおりです。
女性の活躍を拒む壁
(1)「女性らしさ」の価値観
「積極性」「率直な意見」「周りの意見を束ねる」等のリーダーに必要な素養は、一般的に「男っぽさ」と評価される。
女性が積極的に発言したり積極的な姿勢を示したりすることは、自己のパーソナリティーと衝突や、周りの反応との調整が必要になってくるという問題があります。
(2)正当な評価が受けれない
「女性はおしとやかであるべき」という価値観があり、女性が自分の業績をアピールすると逆に、これを空気が読めない人間として不利益に評価されることとすらあります。女性は自分の業績をあまり宣伝しないという面もあります。
女性を正当に評価するには、バイアス(偏見)を排除する工夫が必要です。
(3)男性上司とのコミュニケーション
昨今では、男性上司が、女性の部下と飲みに行くことを遠慮するという面もあります。
コミニケーションを円滑にする手段として、(男性のスポーツである)ゴルフを勧められるという話もあります。
男性上司が、女性の部下の接し方が分からず、適切なコミニケーション(サポート)をとれていないという話もあります。
(4)結婚ペナルティー、母親ペナルティー
結婚や、妊娠を告げると、現在のプロジェクトから外されるリスクがあるとされます。
育児等で稼働時間が短くなると、実力を発揮する環境を与えられない、という現実があります。
参考
ハーバードビジネスレビュー2021年10月号94頁