無料求人広告料の詐欺
2024/07/21 更新
このページを印刷無料求人広告料の詐欺
最近、無料求人広告の詐欺が横行していると聞きました。
詐欺にだまされないように、詐欺の手口や、詐欺会社かどうかを確認する方法を解説しましょう。
電話等で、「無料で求人用のHPで御社をとりあげて、御社の求人を手伝います。」と勧誘します。
申し込み用紙には小さく「無料期間後には有料になる。」が記載されており、期間が過ぎると高額な料金が請求されます。
なお、業者の求人用のサイトには、求人の実績がないことがほとんどです。
ハローワークでの注意喚起
下記のように、ハロワークでも注意喚起がされています。
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/kyuujinkoukokutoraburu.pdf
求人の実績
詐欺会社の求人のHPに、求人の実績があるかは、簡単に確かめられます。
例えば、運送会社がドライバーの求人を出したいと考えたとします。ドライバーの立場であれば、「〇〇運送会社の求人」と検索するする人はいません。ほとんどが、「運送業、月30万円以上」というような具体的なキーワードで検索します。
詐欺会社の求人のHPは、SEO費用をかけていません。「運送業、月30万円以上」というような具体的なキーワードで検索しても、ヒットしません。
あたりまえですが、ヒットしないHPでは求人実績がありません。
対策
詐欺にあってしまっては、弁護士に相談するしかありません。
「実質的に詐欺だから支払えない。」と弁護士が文書で回答すれば、業者が訴訟までしてくることは、ほぼありえません。
すでに詐欺に遭ってしまった場合は、すぐに弁護士に相談しましょう。
判例
判例でも、このような業者の請求を否定したものがあります。
東京地判 令和元年9月9日
無料求人広告料の詐欺事件について、契約の公序良俗違反による無効を認めました。
参考
ビジネスガイド2024年7月55頁以下