受領書の作成と作法
2024/07/28 更新
このページを印刷契約の立会でのやりとり
(1)AさんとBさんが契約書をしました。
(2)Bさんは、Aさんからカギを受け取りました。
Bさんは、Aさんから30万円を現金で受け取りました。
(3)Bさんは、Aさんに「Bさんの住民票」を渡しました。
(4)契約の立会で物品のやりとりが発生した場合には、どんな工夫をしたらよいでしょうか。
受領書
1 受領書の作成
(1)何を受けっ取ったのか、明確にするためには、受領書を作成します。
(2)カギの場合には、どんなカギか分かるように写真や、カラーをコピー使いましょう。
(3)カギ等の受領書の作成については、渡す人が作成するのが基本です。カギの写真等を撮影できるのは、渡す人であるからです。
(4)お金の受領書については、お金を受け取る等が作成します。
(5)その物を受け取ったかどうか問題になるとしても、後日、再発行が可能なものは再発行して、引き渡せば足ります。そのようなものについては受領書までは不要でしょう。
カギ等の受領書
受領書 A 殿 私(以下、受領者)は、本日(下記に記載する)、下記の物品を受け取りました。 本日 令和 年 月 日 受領書物 【写真を貼り付ける】 受領者 住所 名前 ㊞ |
現金の受領書
受領書 A 殿 私(以下、受領者)は、本日(下記に記載する)、下記のお金を受け取りました。 本日 令和 年 月 日 受け取ったお金 30万円 受領者 住所 名前 ㊞ |
書類の受領書
受領書 A 殿 私(以下、受領者)は、本日(下記に記載する)、書類を受け取りました。 本日 令和 年 月 日 書類 就業規則 10頁 賃金台帳 3頁 雇用条件通知書 4頁 受領者 住所 名前 ㊞ |
※ この場合、厳密にはどの書類を送ったかは明確では有りませんが、このような受領書を作ります。
2 受領書の取り交わし
(1)契約時に、Bさんは、Aさんからカギを受けることになったとします。
事前準備
Bさんは、Aさんに受領書を作ってほしい、と頼みます。
契約当時
Bさんは、受け取ったカギと受領書の内容を確認したうえで、受領書に署名します。
書類を出す前に
Bさんは、Bさんの名前を受領書に書くことになります。つまり、これは、Bさんの作った(Bさんが署名した)文書をAさんに渡すことになります。
したがって、Bさんは、受領書をAさんに渡す前に、署名した受領書のコピーを取るべきです。
文書管理
1 再発行が可能な文書
(1)契約時に、Bさんは、Aさんに「Bさんの住民票」を渡すことになりました。
(2)まず、Bさんとしては、何を渡したか分からなくなるので、その文書(Bさんの住民票)のコピーが必要です。(3)次に、Aさんに「Bさんの住民票」を渡すことについて、Aさんから受領書を取るべきでしょうか。
(4)その物を受け取ったかどうか問題になるとしても、後日、再発行が可能なものは再発行して、引き渡せば足ります。そのようなものについては受領書までは不要でしょう。
2 文書管理
(1)文書管理の適切な管理の第一歩は、管理する文書を減らすことです。
(2)したがって、過度に、受領書を作らないことも大切です。