YouTubeにおける著作権侵害通知
2024/06/19 更新
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YouTubeで著作物が無断で使用された場合、どのように対応すればよいのでしょうか。
YouTubeにおいて著作権を侵害された者は、YouTubeに対し著作権侵害通知を出すことができます。
YouTubeは、著作権侵害通知を受け取ると、当該動画を削除したうえで、投稿者に対し著作権侵害警告をメールで送ります。
なお、投稿者が90日以内に3回の著作権侵害警告を受けた場合には、当該投稿者のアカントに関連付けられているチャンネルがすべて停止されます。
著作権侵害通知を受け取った場合
著作権侵害通知を受け取った投稿者は、YouTubeに対し、異議申し立てを行うことができます。
投稿者が異議申し立てをするには、本名及び住所といった個人情報を記載する必要があり、YouTubeは、異議申し立てをした者の本名及び住所といった個人情報を含めた異議申立の全文を転送します。
YouTubeは、その10営業日以内に、著作権侵害通知をした者が、異議申し立てをした者に対し採算所への手続きを行ったという証拠をYouTubeに提出すれば動画の削除状態は継続されるが、その提出が無ければ削除された動画は復元します。
令和4年10月14日 大阪高判
著作権侵害であるか、十分な検討をせずに、YouTubeにおける著作権侵害通知を出した場合には、動画を削除された投稿者に対し不法行為責任を負うことがあります。
(令和4年10月14日 大阪高判)
参考
判例タイムズ1518号131頁以下