【問題の本質】ダイバーシティーと会社の業績への影響
2024/01/10 更新
ダイバーシティー
(1)ダイバーシティーとは、多様性という意味です。
(2)会社の経営者、管理職、社員に、女性、高齢者、障害者、外国人などの多様な人材がいることを意味します。
ダイバーシティーの経済効果
(1)ダイバーシティーに取り組んだからといって、企業の成績に好影響をもたらすわではありません。
(2)ダイバーシティーに取り組んだ結果、企業の成績が悪化することもありえます。
参考
伊達 洋駆「現場でよくある課題への処方箋 人と組織の行動科学」188頁
ダイバーシティーのメリット
1 人材の確保
(1)例えば、採用段階では、男女比で成績に大きく差はありません。しかし、上層部が男性ばかりだとすれば、公正な評価ができていない。優秀な人材が辞めていること、人材の活用ができていないことを意味します。
(2)多様な価値観を受け入れることで、人材の確保と退職を抑制が期待できる、と言われています。
2 多様な意見の活用
(1)多様な意見を活用すれば、新しい分野の道が開ける可能性があります。
(2)例えば、主婦社員の意見を活かして、主婦向けの商品を開発するということもできるかもしれません。
ダイバーシティーのデメリット
ダイバーシティーに取り組んだ結果、企業の成績が悪化する理由としては、以下のことが言われています。
1 意思決定の遅延
(1)意思決定に時間がかかるリスクがあります。
(2)様々な意見ができると、意思決定に時間がかかるリスクがあります。
2 意思決定が妥協的になる可能性
(1)様々な意見が出た場合に、妥協的な結論に流れがちです。
(2)選択と集中が必要な現代の経営において、意思決定が鈍化するのは大きなリスクです。
参考
ハーバードビジネスレビュー2022年2月号74頁以下