【問題の本質】企業の課題(数の多様性ではなく、意見の多様性を確保する)
2024/01/10 更新
ダイバーシティー
(1)ダイバーシティーとは、多様性という意味です。
(2)会社の経営者、管理職、社員に、女性、高齢者、障害者、外国人などの多様な人材がいることを意味します。
数の多様性と、意見の多様性
(1)ダイバーシティーへの取り組みの目標は、多様性です。多様な見地で物事を見るとことで、様々な気付きを生むことです。
(2)メンバーに多様性があったとしても、会議での発言に多様性がなければ、多様な見地で物事を見ることはできません。
(3)しかし、議論の場で、多数派の意見とは違う立場で意見をいうことにリスクを感じたり、多数から反感を受けるであろう発言をすることにリスクを避けようとするのは人間心理としては当然です。
例えば、女性の管理職は、男性上司の反感を恐れて、女性の支援活動とは距離を置くかもしれません。(ハーバードビジネスレビュー2021年9月号98頁参照)
意見の多様性
(1)会議のメンバーの数的な多様性ではく、意見の多様性を確保する手段が必要になります。
(2)例えば、会議のリーダーが、明確に「少数の意見を代弁するような意見を歓迎する」意思を明確にしておくなどの工夫が必要です。
(3)会議の議事録を作成し、その会議内容について、少数派の意見が反映されているかをチェックすることも必要でしょう。
参考
ハーバードビジネスレビュー2022年10月号4頁以下