無料求人広告料の詐欺
2024/06/19 更新
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(1) 電話等で、「無料で求人用のHPで御社をとりあげて、御社の求人を手伝います。」と勧誘します。
(2) 申し込み用紙には、小さく無料期間が記載されており、期間が過ぎると高額な料金が請求されます。
(3) なお、業者の求人用のサイトには、求人の実績がないことがほとんどです。
求人の実績
(1)詐欺会社の求人のHPに、求人の実績があるかは、簡単に確かめられます。
(2)例えば、運送会社がドライバーの求人を出したいと考えたとします。ドライバーの立場であれば、「〇〇運送会社の求人」と検索するする人はいません。ほとんどが、「運送業、月30万円以上」というような具体的なキーワードで検索します。
(3)詐欺会社の求人のHPは、SEO費用をかけていません。「運送業、月30万円以上」というような具体的なキーワードで検索しても、ヒットしません。
あたりまえですが、ヒットしないHPでは求人実績がないのはあたりまえです。
ハロワークでの注意喚起
下記のように、ハロワークでも注意喚起がされています。
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/doc/kyuujinkoukokutoraburu.pdf
対策
(1)詐欺にあってしまっては、弁護士に相談するしかありません。
(2)「実質的に詐欺だから支払えない。」と弁護士が文書で回答すれば、業者が訴訟までしてくることは、ほぼありえません。
判例
判例でも、このような業者の請求を否定したものがあります。
東京地判 令和元年9月9日
無料求人広告料の詐欺事件について、契約の公序良俗違反による無効を認めました。
参考
ビジネスガイド2024年7月55頁以下