Q 被疑者から、「キャッシュカードを宅下げするから、お金を引き下ろしてほしい。」と頼まれました。どうすればよいですか。
2025/12/29 更新
(1)被疑者から、「キャッシュカードや、現金、携帯電話の宅下げして、〇〇氏に引き渡してほしい。」、と頼まれることがあります。
(2)「携帯電話に傷が付いていた。お金を弁護士が横領した。」等のクレームになる可能性があり、基本的には断るのがベストです。
(3)「お金を預かって、何かあったら責任が取れないので、家族にお願いしてほしい。」と断るのが基本です。
(4)新人弁護士であれば、安請け合いせずに、「1日考えさせてほしい。」と回答し、他の先輩に相談してから動くべきです。
(5)仮に、携帯電話を預かるときのであれば、預かったときの写真を撮影しておく。
キャッシュカードでお金をおろすときには、ATMの画面を印刷して、お金と一緒に残額について分かるようにして差し入れたりなど、ひと工夫が必要です。
参考
「ノラネコ弁護士直伝刑事弁護Ⅰ捜査弁護」 45頁






