Q 弁護人の立場で、細かい説明の前に、前科を聞いた方がよいのはなぜですか。
2025/12/28 更新
被疑者に刑事事件の経験を聞きましょう。
私は、初回の接見のときに以下のことを聞きます。
弁護士
「初めまして、弁護士のAです。」
「弁護士とお話しするのは初めてですか。」
「逮捕されるのは初めてですか。」
「刑事裁判を受けたことはありますか。」
参考
水野遼「ノラネコ弁護士直伝刑事弁護Ⅰ捜査弁護」44頁
被疑者の経験と、弁護士の説明
(1)刑事手続を説明するのに、どこ説明するか考えるのに、被疑者が刑事手続(逮捕、勾留、刑事裁判)の経験がどれだけあるのかは重要な情報です。
(2)したがって、私は、まず、冒頭の質問をします。
(3)例えば、前科3犯であれば、「本日、勾留されたのですが、いつまで身柄拘束されるか分かりますすか。」と聞いて、被疑者に先に答えてもらうのもありだろう。
「説明」かは始めるのではなく、「質問」→「回答」→「補足説明」で進めた方が相手の理解度に応じた説明が可能です。






