退職勧奨で「少し考えたい。」と言われたとき
2023/04/11 更新
退職勧奨
(1)退職勧奨は、会社と社員の合意に基づく雇用契約の終了です。
(2)会社が申し出て、社員が承諾して成立します。
(3)退職勧奨では、会社が退職の条件を伝えて、社員と話し合って、社員が同意して退職となります。
退職勧奨で「少し考えたい。」と言われたとき
(1)退職勧奨は、合意による雇用契約の終了ですから、無理強いはいけません。
(2)相手が「少し考えたい。」と言ったときには、考える時間を与えるべきです。
会社としての回答
(1)回答期限
回答期限を設けましょう。一週間程度を期限にするのがよいでしょう。
(2)回答する相手
誰に電話するべきか、会社側の担当者を決めて、その人に連絡するように伝えましょう。
回答期限までに質問があれば、質問してもよいので、その人に連絡するように伝えましょう。
(3)一週間の休職
一週間の休職を命じましょう。
社員としても、考える時間が必要です。
社員としても混乱しているでしょうし、通常業務をさせると大きなトラブルになりかねません。
少なくとも1週間で、回答してほしい、と念を押しましょう。
回答期限後の対応
(1)「退職勧奨に応じられない。」という回答がある場合、社員が不祥事をして、退職勧奨になっています。社員への処分を検討します。
(2)指導監督の手続に進む場合もあります。
(3)解雇の手続に進む場合もあります。