出向の概要
2024/02/10 更新
出向の概要
(1)出向元との労働契約を残しながら、社員を出向先で働かす制度です。
(2)出向の場合には、出向元の待遇を維持しながら、出向先での業務をしてもらうことになります。
(3)出向元の賃金基準は、出向先の賃金基準より下がることが通常です。通常は、出向元が従前の賃金を支払い、出向先が出向先の基準での賃金相当額を出向元に支払います。したがって、出向元が一部の賃金を負担することになります。
(4)出向の場合には、出向元の待遇を維持します。したがって、会社は、業務命令の範囲で出向を命じることができ、社員の同意は不要です。
出向元のメリット
(1)年功序列制度のもとで、役職者のポストが不足し、余剰人員が出てくるために、出向先を見つける必要が出てきます。
(2)事業を整理した場合に、その事業で働いていた人員について、出向先を見つける必要が出てきます。
(3)新規事業の立ち上げのために、他者との人材の交流が必要になります。
(4)出向元としては、個別同意がなくても、業務命令の範囲で出向を命じることがメリットです。
出向のマッチング
(1)出向が成立するには、出向元と出向先のマッチングが必要です。
(2)産業雇用安定センター等が、このマッチングを行っています。
出向についての参考資料
厚生労働省のHP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/page06_00001.html
出向の概要(資料)
https://jsite.mhlw.go.jp/saga-roudoukyoku/content/contents/000893287.pdf
在職型出向「基礎が分かるハンドブック」(資料)